肉食系下町「亀戸」 (1) 亀戸駅と貧乏神神社

総武線が走る東京東側のエリアは総じて雰囲気が胡散臭いのが共通しているが、その中でも代表的な下町が錦糸町と亀戸。駅前には大量のパチンコ屋とサラ金の広告。そして路地裏にひしめくホルモン屋と風俗店。「飲む・打つ・買う」のオッサン三大欲求を満たす快楽で詰まった男の楽園。
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錦糸町のひとつ隣「亀戸」も存在感の強い下町だ。錦糸町とは生活圏が続いているため雰囲気も近く、駅を降りると整備された広場があるものの、そこにたむろしているのはホームレスのオッサンだったりするところが何とも総武線クオリティ。
江東区の北東の外れにあり、駅前には区の施設「カメリアプラザ」が建っていて、目の前の広場には羽の生えた亀の像が親子三代で鎮座している。地名にあやかって亀で統一されているのだ。ベタすぎる…


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亀戸駅前に出ると、休日にはいつも山谷の労働者団体がビラ配りに精を出している姿を見る事ができる。ホームレスや底辺の労働者が多い土地柄だからだろうか。
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亀戸駅は東武亀戸線のホームも併設されており、ここから曳舟方面に行く事もできる。2両編成しかない都会のローカル線だ。大阪で言う所の南海汐見橋線のような存在だが、こちらは通勤路線として沿線住民の利用者が多く、電車の到着時にはそこそこ乗降客でごった返す。

さらに少し離れたJR亀戸駅東口に来ると、越中島貨物線が分岐して伸びる高架が駅舎の真上を通っている。下から眺めると妙な圧迫感を覚える。改札を降りてもその正面が路地裏状態なのでやたら狭い。

越中島貨物線は砂町銀座方面に南下して塩浜で京葉線と合流するコースを辿る。この区間を旅客化すると便利そうだが具体的な計画は今のところないようだ。

改札を降りて路地を抜けると現れる国道14号京葉道路の向こうに商業施設「サンストリート亀戸」が見える。元は時計製造のセイコーの工場跡地だった。

一見何の変哲もない今どきのショッピングモールにしか見えない訳だが、妙に場違いな物件がある。それはモールの中程にある広場に唐突に置かれているのだが…

そこには「信州飯田貧乏神神社亀戸分社」と看板がある。

その名の通り貧乏臭い小さな祠がぽつんとショッピングモールのど真ん中に突っ立っていて奇妙な光景を見せている。
この貧乏神神社の本拠地が長野県飯田市にある。神社とは言ってもB級スポットの一種でその手のマニアにはよく知られた存在だ。実は飯田まで行った事があるがいろんな意味でかなりブッ飛んでいる。

貧乏神神社の言う「貧乏」とは己の心の弱さを示しているとされ、参拝者は「貧棒」とやらでこの御神木を三回叩き、三回蹴飛ばす事で貧乏神を「散々」叩きのめすというオヤジギャグ全開の願掛けを行うのだ。
しかしことごとく放置されまくっている。
リアルで貧乏神がとりついて居そうな雰囲気だ。

脇にはハズレくじ供養のポストも立っている。
この亀戸分社は2003年9月に作られたそうだが、当初は2階にあったものが今の場所に移転してきたようだ。
それにしても東京に進出してきたのはよしとして、なぜ亀戸なのか。
貧民御用達スーパーの存在といい、駅前の労働者団体のビラ配りといい、亀戸の街には貧乏人を呼び寄せる引力があるとしか思えない。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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