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三浦半島の先端を往く (4) 城ヶ島上陸<中編>

三浦半島の先端、城ヶ島に上陸したばかりでのっけからゴミ屋敷の廃屋を見つけて興奮する我々だが、この島も基本的には観光地として整備されていて、島の東側は城ヶ島公園、西側は千畳敷の磯が広がる長津呂崎、どちらも景勝地だ。

長津呂崎に至る道には観光客を当て込んだ大衆食堂がちらほらと並んでいる。まだ朝が早かった事もあってか開いている店は少ない。



食堂の他にも土産物屋もあってちょっとした商店街状態になっている。

床のコンクリートタイルといい、なかなか商店街っぽく整備されてはいるが、やはり時間が早いせいで殆どの店がシャッターを下ろしたままになっていた。シャッターにはDQNが夜中商店街に来て勝手に描いて逃げる自称ストリートアートと見間違えそうな絵が描かれているが、よく見ると鳥の絵だ。
殆どが土産物屋になっているが、その中でも干物屋が多い事に気が付く。

商店街の奥に進むともう一軒大衆食堂があったが、外壁の蛍光色イエローがやたら眩しい。派手な色遣いに田舎的な貫禄を感じずにいられない。

さらに商店街は左の路地に折れて先へ続く。その両側に土産物屋が迫っているが、こんな所でも車が容赦なく通り抜ける。この先に京急ホテルがあるからだ。

細い商店街を抜けると千畳敷の磯が広がる長津呂崎があって、地の果ての鄙びた海の家を思わせる店がその先も連なっている。

同じ島は島でも江ノ島のようなメジャーな島を思うとこちらは寂れっぷりがなかなかイカしている。道に沿って建つ商店もいくつかは廃業して荒れ果てた姿を晒していた。

また、商店街の脇から伸びる階段を登っていくと城ヶ島灯台へ抜けられる訳だが、その途中には無駄に整備されたのに放置プレイ状態な謎のギリシャ風庭園があって笑える。

この場所は城ヶ島灯台公園というらしい。島の東側にも城ヶ島公園があるので紛らわしい存在だ。公園内の手すり部分もしっかりギリシャ神殿チックである。

地中海風なイメージで作られた感じの公園にはマグロのレリーフが掲げられている。そこから伸びる水路はさっぱり手入れがされておらず澱んで泡を吹いた水が汚く溜まっているだけである。

もしかするとバブルのノリか何かで過剰投資しちゃったのかも知れないが、純朴な漁村の高台に建てるには似つかわしくないパルテノン神殿風味の東屋からは、城ヶ島の街並みを眺める事ができるのである。

とは言ってもそれほど高い場所ではないので、家々の屋根が見える程度で、向かい側の三崎の街並みが若干拝めるだけだ。物凄く微妙である。

公園の中央に建つ巨大で意味不明な家族の銅像。いまいち何がやりたいのか分からない城ヶ島灯台公園を後にして、城ヶ島灯台と長津呂崎へ行く事にする。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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