品川DEEP「五反田」 (7) 五反田駅前プラザ

五反田駅周辺でも特に戦後の闇市風情が残っていた池上線ガード下の付近。今では最後の名残りとなる「新東京会館」も解体の憂き目に遭っている。
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盛り場の跡というのは、本来の街の姿である夜に訪れるとただならぬ寂寥感を漂わせているもの。戦後の住宅難やドサクサ紛れに高架下建築というものが黙認される形で存在し続けていた訳だが、それも時代とともに消えゆく運命にある。


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目黒川を挟んだ反対側も、ラブホテルが2軒建っているのが見える。五反田と言えばラブホ街、そうは聞いていたが、駅の東西南北にまんべんなく建っているという所が凄い。元花街の名残りとはいえ、かなり露骨な街の風景。
ちなみに手前側は綺麗な遊歩道となっていてクリスマスでもないのに街路樹にイルミネーションが飾られている。
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闇市商店街「五反田新開地」の跡に建ったホテルロイヤルオーク五反田の建物には「ふれあい飲食店街」の看板がある。
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普通のシティホテルの中、地下1階から2階までにぎっしりとスナックや居酒屋が密集しているという変わった光景が見られるのも、ここが闇市上がりの名残りである事を示す一つの痕跡だ。
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その先はJRのガード下を潜って北側に回る事にする。殺風景なガード下の壁に書かれた地元小学生の無邪気な絵が妙にミスマッチである。通行人に微笑みかける謎のピカチュウもどき。1年生・4年生作品「みんなのパラダイス」。だがここはオヤジのパラダイスなのだが。
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東急五反田ビルの裏側に来ると、またまた五反田らしく怪しげなビルが現れる。個室ビデオ店の存在もあるのだが、それよりも気になるのが「駅前プラザ」というビルそのものの様子だ。
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ビルの内部を見てみると、テナント全体が個室ビデオ店または風俗店というかなりヤバげな状態である。1階入口にも風俗店。でかでかと18禁マークが置かれている。
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地下階に降りる階段上の看板には例の18禁マークと「WAKUWAKUさせます!五反田風楽街」と書かれた店舗一覧がある。有楽街じゃなくて風楽街ね。
ノーマルタイプの店が2つ、ちょっと高級な「セレブ白金Story」、それに回春エステと予算や目的に応じて多種多彩のようだ。いやはや笑える。
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予算が無くても一人でできるもん!という野郎どものために個室ビデオ店もご用意しております、といった具合だろうか。いわば男の為のテーマパークといったビルである。
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しかもデリバリー利用者の為のレンタルルームまでしっかり置かれていて抜け目がない。
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五反田駅前プラザの女の子募集告知。豪華寮完備、アリバイ会社有り、親バレ・彼バレ心配なし。不況が長引けば長引く程こうした性産業に女性が流れ込んでくるのが世の常だが、五反田界隈の景気はどうなんだろう。
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隣接する雑居ビルにも飲食店に混じって韓国クラブが入っている。やはりコリアン密度は高い。

東京都品川区
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