どうぞ、お好きなSNSで拡散して下さい

ハマのアメ横・洪福寺松原商店街 (1)

横浜市には「ハマの三大商店街」などと呼ばれる威勢の良い下町系商店街が3つ存在している。一つは神奈川区の六角橋商店街、もう一つは南区の横浜橋通商店街

どちらも駅に近い場所に所在していて通勤帰りの買い物にも便利な場所なのだが、ここ保土ヶ谷区の「洪福寺松原商店街」だけは最寄りの天王町駅からも微妙に離れていて、なんでこんな場所の商店街がこんなに栄えているのだろうと不思議に思うような場所なのである。



洪福寺松原商店街が他の下町系商店街と一味も二味も違うのが、まず商店街に入ると漂ってくる尋常ならぬ買い物客と頭上にはためく大量のピンク色の旗、そして商店街の各所に立つカラフルなビーチパラソルの存在。
どこの東南アジアの市場なのか訳がわかりません。

商店街の中央にやってくると平日の昼間でもお構いなし、買い物客(主に爺さん婆さん)だらけで凄まじい人だかりになっている。四つ角にダンボール箱を乱雑にテント屋根の上に山積みにしている八百屋「外川商店」の日常風景がいわゆる商店街の名物になっている。

あまりに忙しすぎるのでダンボールを畳む暇もないという事から、そのままテント屋根の上にダンボール箱をポーンと放り投げる光景が日中随時見られる。この店が商店街の中央に陣取っている事で松原商店街の東南アジア度合いが非常に高い訳なのだ。

八百屋「外川商店」の前が商店街の一等地。なぜか中央には商店街主催の川柳大賞作品。
「低価格 つい買い過ぎて ダンナ呼ぶ」が2008年の金賞作品だそうです。松原商店街のウリは何よりも「低価格」。

昭和27(1952)年の商店街創業時から「松原安売り商店街」という名前で、一環して安売りを全面に押し出した生鮮食品店が建ち並び、昔から評判を上げている。伊達に「ハマのアメ横」とは呼ばれていない訳だ。
ひと瓶100円のキムチが堂々と売られていたりして貧民大歓喜である。いつ訪れても安売り合戦が半端ない。

ダンボール山積み八百屋を東側に外れると途端に人の流れが少なくなる。こっちには韓国食品店が控えめに店を出している程度で、店主が暇そうにしていた。そりゃ目の前でひと瓶100円のキムチを売られたらたまったもんじゃない。

ダンボール山積み八百屋から北側に入ると、そっちは容赦なく安売り店舗のオンパレードである。天王町界隈だけではなく車に乗って近隣の交通不便地域から買出しに出掛ける客も決して少なくなく、商店街の駐車場や周辺にあるコインパーキングは土日にもなると満車である。

食料品だけではなく衣類の店もしっかり並んでいるが、軒並みババ服屋だらけでターゲットの年齢層は大方中高年向けである。

東南アジアの市場を彷彿とさせる商店街をさらに進むと、今度はビニールシートを商店街を覆い隠すように日除けとして被せた果物屋が威勢良く商売に励んでいる。元は「オガワ薬品」という薬局だった店のテント看板がそのまんまになっている。この商店街は安売り第一で、店の看板についてはかなりテキトーだ。

店の看板がさっぱりないので屋号が分からない果物屋。怪しそうな店ほど客が殺到する珍現象。これがハマのアメ横クオリティ。

商店街には露店ばかりではなくビルインタイプの市場も存在している。「まつばらセンター」と看板が掛かった市場に足を踏み入れてみる。

この中もババ服屋があったり魚屋があったり業種がバラバラでカオス状態だ。やっぱり露店の方が目立つせいかあまり賑わっているような感じではない。

しかし何気に中国系の店まで入居していて油断ならないアルヨ。横浜も東京もそうだが首都圏の中国人増加率の激しさは異常である。

もう一軒のビルインタイプ店舗群は衣料品や靴屋が並んでいた。ひとまず松原商店街に来れば何でも揃う手筈になっているのだ。地味な土地だと思っていたらとんでもない化物が隠れていた。そんな商店街だ。

The following two tabs change content below.
東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.