超ローカル鉄道・流鉄流山線に乗ってみた (2)

千葉県松戸市の馬橋駅と流山市の流山駅を結ぶ超ローカル鉄道「流鉄流山線」に乗車。ローカル鉄道の風情にテンションが上がりっぱなし。東京DEEP案内取材班が鉄ヲタ気質全開でレポートするよ。
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流鉄に乗る場合、切符を買った後は自動改札すらないので、切符を手に持ったまま勝手に改札に入ってしまっても構わない。降車時に車掌もしくは駅員に切符を手渡しすればOKという形になっている。


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マンションの1階部分が駅のプラットホームというのが面白い。当然ながらローカル鉄道なのでそれ程乗客がいるわけもなく、雰囲気はいたって静かだ。
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レトロっぷり全開の「こうや」の駅名看板。
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幸谷駅はJR新松戸駅が開業する以前の昭和36(1961)年に開業している。変わった事に住所を見ると幸谷駅は松戸市新松戸にあり、新松戸駅が松戸市幸谷にある。区画整理で新松戸の地名が後付けされた名残りらしい。
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駅構内の広告看板スペースもさっぱり使われている様子はない。他のJRや私鉄なんかは鉄道業以外に広告業やらエキナカテナントやら収益を出すのにあれこれ知恵を絞っている訳だが、そんな事は流鉄にとっては何処吹く風である。
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挙句の果てに時刻表は昔ながらの手書き。実に渋い。
始発・終電は平日休日ともに5時18分、0時20分と、結構頑張っている。
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そうこうしているうちに電車がやってきた。流鉄流山線の車両は西武鉄道のお古の車両をペインティングして、それぞれに愛称を付けて使っている。真っ青なボディの電車は「青空」という名前。
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車内に入ると、車両の端をついつい確認してしまう。既に鉄ヲタの領域である。
案の定「西武所沢車両工場」と書かれていた。「青空」は昭和42年製造の車両だ。
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乗客もまばらで広告もかなり控えめな流鉄流山線の車内。雰囲気的には大阪の南海汐見橋線に近いものを感じる。
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幸谷駅を出た車両は次の小金城趾駅で対向車両を待つため一旦待機する。流山線は単線だからである。
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流山方面から入線してきたのは、空色に塗られた「流馬」号。どうやら2010年になって新しく導入された三代目「流馬」号らしい。この三代目の導入以降流山線の3両編成が無くなり全て2両編成ワンマン運転となってしまった模様。
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対向車両のドアが開いた途端に反対方向に乗り換えた乗客がいた。よく見ると無駄に髭を蓄えていてホームレス風。切符を買わなくともホームに入れてしまう流山線の特徴を利用して電車の中で時間を潰しているようだ。不正乗車ですがお咎めなしのようです。
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で、幸谷駅から10分少々で終点の流山駅に着いてしまった。あまりにも小さなローカル鉄道の旅。せっかく流山という聞き慣れない場所にもやってきたので、少しだけ街の様子を観察することにしよう。

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