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浦安海岸・ディズニーリゾート隣にホームレスの夢の国 (2)

日本最大の遊園地であり日本最大のリア充の楽園である東京ディズニーリゾート、その目と鼻の先には旧江戸川河口で釣り人とホームレスが悠々自適な時間を過ごす、知られざる日常風景があった。
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舞浜大橋の先は浅瀬になっているため、この場所に魚や貝を採る為に釣り人が今でも多く訪れるようだ。かつての浦安では貝採りを生業とする漁師の数も多かったのだが、工業化と都市化による環境汚染で漁業権を手放し浅海漁業の街の歴史を閉ざしてもなお、地元ではひっそり貝採りに勤しむ人の姿がある。


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そんなのどかな海を目の前に、いきなりホームレスの小屋が現れるのである。しかもかなり本格的に作りこんでいるではないか。ちなみに堤防を挟んだ反対側は先程見てきたディズニーリゾートの駐車場入口である。
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よく見ると2部屋続きになったホームレス小屋は、器用に窓まで取り付けられていて本格的な作りだ。もはやホームレスというよりも海の家である。潮風に吹かれながら、圧倒的な孤独と自由がそこにはある。手作りの小屋に男の人生を感じる。
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どうやらこの辺には2~3世帯のホームレスが小屋掛けして生活しているようだ。家財道具も人並みにきっちりと置かれているし、家も丈夫に作られている。テント生活を続けるホームレスのはずだが、場所柄からかリゾート感全開でとてもそれらしき悲壮感が感じられない。
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しかし疑問なのはこれだけの立派な小屋を掛けるまでに使った材料をどうやってこの場所まで運んできたかという事だ。ここには自動車を入れられる場所でもなくせいぜい自転車かバイクである。もしかすると夜な夜な堤防を跨いで資材を運び込んだのかも知れないが。
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真夏ともなると日陰になる場所もなくコンクリートの照り返しもあって、海風で和らぐとは言っても長居するのはかなりキツイ。堤防の内側から見えるディズニーリゾートのヤシの木が辛うじて南国ムードを演出しているかのようだ。
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さらに堤防に沿って進むと、ディズニーリゾートのホテル群を背後にもう一軒のホームレス小屋が現れる。ここもかなり本格的な作りで、まさしく「海の家」。
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しかも驚いた事にフィットネスマシンまで置いているというパラダイスっぷり。海の家プラスプライベートジムである。東京ディズニーリゾートの隣に暮らすホームレス達は、塀の内側の夢の国に負けじとばかり自由を謳歌している。
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しかも小屋の前ではリクライニングチェアに寝転んで日焼け中の住人?の姿まである。もう完全にリゾート気分だ。しかも釣竿まで完備していて釣った魚や貝も食糧にしているのだろうか。
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この小屋の前からは梯子が掛けられていて、直接旧江戸川河口に降りて釣りや貝掘りを行う事も出来る。大潮の時には干潟も現れるようだ。実際に何人かはこの場所で釣りを行っている。ちなみに目の前の観覧車は葛西臨海公園である。
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ご立派なホームレス小屋が数軒並んでいるのはディズニーリゾートの西側の岸壁で、南側に回り込むと一切小屋は見かけなくなる。高潮対策で最近作り替えられたらしい目新しい堤防を挟んでずらりと並ぶのはディズニーリゾートで遊びまくりのリア充カップルが非日常の世界でラブラブな夜を過ごすホテル群。
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東京湾と直接向かい合う浦安海岸の岸壁からは、対岸の東京都心のビル群がくっきりと見渡せる。どれだけ浦安が東京に近いのかという事がよく分かる瞬間だ。千葉県なのに。
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さらに沖合いには江東区若洲と中央防波堤との間を結ぶ新しい東京港臨海大橋(長さ2933メートル)の勇姿を拝む事が出来る。2011年完成予定で、お台場のレインボーブリッジを超える東京最長の橋となる。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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