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底辺外国人労働者に支えられる漁港・銚子市の現状 (2)

銚子漁港は関東はおろか日本屈指の水揚げ高を誇る大規模漁港。怪しい田中町のスナック街を見物する前に、銚子の表の顔である漁港の様子を見ようとやってきた。
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銚子漁港の漁獲量は特にイワシとサバが全国一位となっている。漁港の脇に車を止めると、辺り一面から鼻腔を刺激する魚の臭いが、港に来たという事を実感させてくれる。しかしその漁業の担い手は10年以上も前から外国人労働者に変わりつつあると聞く。


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そんな銚子漁港の岸壁に立つと、古い倉庫群が連なっているのが見えるが、よく見ると廃墟となって豪快に放置されまくっている事に気が付く。
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まるで空爆されたかのような悲惨な姿を見せる倉庫の建物。昔はこれらの倉庫も隙間なく活用されていたのだろうか。
思えばスーパーの鮮魚コーナーも、巷に溢れる100円回転寿司も、国内ではなく海外の港で採れた輸入物の魚が結構出回っている。日本の漁業はただでさえ空洞化が進んでいる上、国内の漁港で魚を採っている末端の労働者もまた外国人なのである。
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普通に観光客が海鮮丼を食べにやってくる定食屋「浜めし」の真裏に残る倉庫の廃墟には「三和水産」の文字が見える。コンクリートが派手にぶっ壊されて中身が凄い事になっている。
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漁港の中に6階建ての古ぼけたコンクリートビルが建っている。銚子市漁業協同組合の建物だ。1階は漁協直売所で、採れたての海産物が販売されている。
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直売所の傍らには野良猫が一匹。漁港と言えば野良猫はつきものである。人に慣れているせいか怖がる素振りも見せない。
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銚子市漁協の建物に隣接して第一卸売市場が続く。早朝には大量の海産物が水揚げされてここで競りに掛けられる。
漁師が年々高齢化する中で技術が引き継がれているのは日本ではなくインドネシア等外国人の若者。特に労働条件の過酷な遠洋漁業のマグロ漁船は半数以上が外国人であると言われる。
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卸売市場は三ヶ所あって、ここ第一卸売市場はマグロ専門、第二卸売市場ではイワシやアジ、その他の海産物は第三卸売市場で取り扱われる。いかにも観光向けな卸売りセンター「ウオッセ」や銚子ポートタワーはここから離れた第三卸売市場近くにあって、こちらはあまり観光色がしない。
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第一卸売市場から道路を挟んだ向かいにも一般観光客を相手にした魚屋や海鮮料理屋が並んでいる。
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魚屋が入る店舗を見るとかなり年季の入ったボロボロの建物も少なくない。なかなか貫禄があって素晴らしい。
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この通り沿いの魚屋は地元民の経営だが、とある海鮮料理屋の前では魚屋のオッサン姿のイキのいい客引きの兄ちゃんが実が黒人だったりとかなり面白い事になっている。出稼ぎ組なのか知らんが。
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その近くに建つ板張りの木造家屋がやたら凄い。「島津船舶電機」と看板にある通り、船舶用電気機械の整備工場の様子。
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今にも建物自体が崩壊しそうな雰囲気がするヤバイ木造建築にあんぐり。付近の路上にも機械類を置きっ放しにしている。
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銚子電鉄の車両がレトロで超オンボロで凄いぞとはよく聞くものの、街並みまでこんなにレトロで超オンボロなのも何気に見逃せない。千葉の最果ての街でしか見られない日本の原色の風景。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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