東京都区内最南端!黒湯と河川敷ホームレス集落の街「六郷土手」を歩く

大田区

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六郷土手駅の周辺にはやたらホームレスのオッサンの姿を見かけるのだが、その多くが空き缶やペットボトルの回収で日銭を稼いでいるようだ。河川敷の手前には、ホームレスが集めたであろう空き缶とペットボトル、もしくは古紙類を大量に積んでいるリサイクル工場を見ることができる。

世間はエコエコアザラクと言わんばかりにまるでメディアが唱える呪文のようにエコの妄信を押し付けられている訳であるが、エコの最先端は社会の底辺に生きるホームレスのオッサンらの手によって下支えされているのだ。エコを語るのには綺麗ごとばかりでは片付けられない。

リサイクル工場の先は、もう多摩川の河川敷。さすがにここまで来ると同じ多摩川でもニコタマとやらのけったいな勘違いセレブ多発地帯とは全く風情が違ってくる。

多摩川最下流に掛かるその橋の名前は六郷橋。橋を渡ればそこはもう神奈川県である。

橋の下から見えるのはゴルフの打ちっぱなし。その向こうには京浜急行が走り、さらにその後ろからは川崎駅前のご立派な高層ビル群が見える。

いわゆる河川敷ゴルファーである。暇を持て余した親父達が今日もフルスイング。

呑気にゴルフの練習に明け暮れるジジイ達の真向かいではホームレスのオッサンの小屋がズラリと並んでいる格差社会の構図。それにしても随分作りこんだ小屋だなあ。

しかし一方では派遣切りだの何だの言われるご時勢だけに新参ホームレスと見られる着の身着のままといった感じでテント一張りで暮らす人々も居る。

どうやらこの六郷橋周辺には200人近くのホームレスが生活されていると見られており、多摩川流域全体では700人とも900人とも言われている。東京都内では最大級のホームレス村と言っても良いだろう。

だからか知らんが橋の下には大量のゴミ袋が放置されたままになっている。これらは全てホームレス居住区から出た家庭ごみなのか、それとも近隣から手当たり次第持ってきてこれから資源を採掘しようとしているところなのか、不明だ。夏場になったら凄まじい臭気を発しそうで身の毛が震える。

だから「ゴミは持帰ろう」ってちゃんと書いてるやないか。

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