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【大和市】朝鮮人労働者が暮らした大丸飯場があった街…米軍厚木基地のお膝元「相模大塚」を歩く

今回やってきたのは相鉄線の相模大塚駅。米軍厚木飛行場の最寄り駅の一つである。これが厚木と名前がついているのに厚木市ではないという変な矛盾もあるのだが昔からそう呼ばれているのだからしょうがない。久々に米軍基地のある街の風景が見たかったのだ。

横浜駅から相鉄線にちんたら乗ってきたが、小田急線の海老名駅か大和駅経由で来ても良い。しかし都内からわざわざこんな所に来るなんてよほどの物好きだろう。だいたい相鉄線自体使う機会すらないし。

駅前は北口の方がわずかに栄えているが、米軍基地があるのは南口の方だ。申し訳程度なロータリーがあってそこから路線バスが出ている。米軍基地に用がある場合は別にこのバスに乗る必要もない。駅の周辺に色々と見所があるからだ。思いっきり桜が満開になっているが訪れた時期が4月だった訳だ。

とりわけツッコミどころもなさそうな感じに見える相模大塚の駅前だが、駅前から綾瀬市のコミュニティバスが出ている。鉄道駅がない方の綾瀬と言えばラジオの渋滞情報でもお馴染み綾瀬バス停である。むしろそれ以外の知名度が皆無という幻のような存在。もちろん足立区綾瀬の事ではない。

どうやらこの付近の土地は市境が近く、大和市と海老名市、そして綾瀬市の3市が至近距離で接している。そして米軍厚木飛行場の大半が綾瀬市に入っている。相鉄線の海老名寄りの線路を見ると米軍基地に向けて引込線が引かれているのが分かる。ちなみに駅周辺は「大和市桜森」となっている。

今回は基地の街である相模大塚駅付近の街並みと米軍基地への引込線を辿りながら基地の前まで歩いてみようというお散歩コースである。基地へは駅前ロータリーの正面に出ている道路を辿って真っ直ぐ歩けば最短距離だが、あえて回り道で行く。

駅前南口には商店街すらなく寂しい限りの風景だが引込線の分岐地点までまずは線路沿いに歩いてみる。そこでのっけから変な宗教施設が現れる。キリスト教会の一種らしいが、新大久保辺りの駅前とかにある韓国系キリスト教会ともまた違った雰囲気だ。

あまり日本人のセンスらしくない十字架と鳩のイラストが壁に描かれていた。とりあえず英語が書かれてますね。

明らかに廃業した店舗跡を買い取って運営しているキリスト教会だった。ペンテコステって書いているがこれは珍しい。確か西成釜ヶ崎の大阪救霊会館もペンテコステだったような。そのくらい珍しい。

その隣の店舗跡も同じくキリスト教会になっていた。大和市には出稼ぎペルー人のコミュニティがある。考えられるとしたら恐らくそっち方面の施設だろう。おおよそ日本人向けには思えない。

さらに線路沿いに海老名方面に歩いて行くと今度は潰れたパチンコ屋の跡が現れた。つくづく駅前にある店は廃業した所が多い。うらびれ方が半端ない。パチンコ屋ですら商売出来ない程寂れた街という事か。昔はもっと栄えていたのかも知れんがな。

かすかに看板の跡が読める状態になっていた。大丸会館?

大和市周辺は戦時中、飛行場のインフラ整備などで朝鮮人労働者が集められた飯場がいくつもあった。相模大塚駅近くにあった飯場の名前が「大丸飯場」といい、労働者300人程がバラックに住んでいたそうだ。戦後もこの付近は在日コリアン集住地となって、焼肉屋や屑鉄屋なんぞがちらほらと残っているのがその頃の名残りだという。

そんな歴史の影など知る由もなく、相鉄の電車がひっきりなしに側の線路を駆け抜けていく。ここから横浜までは急行で25分程度。都内に通うにはちょっとしんどい距離だが、それでも朝夕には大勢の通勤客が乗っている。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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