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夢の快速艇トムキャットとは…行き遅れっぷりが半端無い昭和丸出し末期的リゾート「相模湖」で遊ぼう 

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東京近郊のレイクリゾート「相模湖」は恐るべき末期状態の旧世代型観光地という事が明らかになった訳だが、見所はそれだけではない。相模湖観光の肝は殆ど相模湖公園に集約されているがその周囲にもちょいちょい小ネタが挟まっている。

相模湖公園から少し西側にずれた場所に「御供岩」と呼ばれる岩が祀られている。相模湖八景の一つらしく岩の片隅には由来が書かれた案内看板が置かれていた。

この御供岩の前にもボート乗り場があった。しかしかなり前に業者は商売を辞めてしまったらしく廃墟となった受付棟が残っていたのだ。かなり終末的な光景だ。

封鎖されたボート乗り場。その両隣にあずま屋と待合所のプレハブも置かれていた。しかしどちらも廃棄されて相当年月が経っている。

あずま屋の軒下に掲示されている貸しボート料金表。かつて相模湖が東京五輪のカヌー競技会場となった事もあり昔はそれなりの地位を保っていたのだろう、この強気の価格設定は相模湖畔にあるどの業者も変わりがない。だが時代の変化に対応出来ずに廃れてしまったといった所か。

どうでもいいが待合所のガラス扉に貼り付けられたまま放置された演歌ポスターが笑える。

歌の題名が「キツネとタヌキ」「ムッ…とくるぜ」「どこが悪いのさ」…歌手の「浜名ヒロシ&夏樹えり」さんは今何処におられるのでしょう(笑)

相模湖は演歌の世界だったのかと思うと妙にしっくり来るんですが、かつて演歌ファンだったと思しき貸しボート屋の主人もどこかへ消えてしまった。

ちなみにJR相模湖駅前の観光案内所には渚ちづるさんの「二人の相模湖」の演歌CDも販売されています。1枚1200円です。相模湖は演歌の世界なんです。重要な事なので二回言いました。

今は退廃感しか漂っていない相模湖畔御供岩前に置かれた古いコイン式望遠鏡。もはや壊れたお爺さんの古時計状態である。うつむき加減に自らの老後を悟ったかのような姿をしている。

たぶん100円入れても動かなさそうなので望遠鏡を使うのはやめときました。そして「1回約2分間」の「回」が旧字体でした。相当年代物と思われる。

御供岩の向こうから相模湖の全貌が見える。結構でかい湖なんですね。戦後に出来たダム湖で、この湖底には廃村となった勝瀬村が沈んでいて、さらに湖の向こうに見えるでかい橋は最近架け替えられた勝瀬橋だ。

相模湖やその下流にある津久井湖は廃墟マニア垂涎の地。同時に心霊スポットとしても有名らしい。まあ確かに要素は揃ってるわな。相模湖公園からさらに藤野町方面に車を走らせるとホテルの廃墟が途中で見られる。正式名称は「相模湖ローヤルA館」。橋沢隧道の傍らにとりあえず車を停める。

トンネル出入口付近にいかにもなネオン看板が残っているのでひと目で分かる。休憩3000円から宿泊4000円からと随分リーズナブルな価格設定だが…

トンネルに入らず脇道に逸れるとホテルへ入る事が出来た…のだが、なんと道自体がトラ柵によって完全封鎖されている。なんてこったい。ホテルの前に行く事すら出来ないのだ。「薬膳料理」の看板を挙げている妙なホテルで、現役時代がどのような営業スタイルだったのか気になる。

ホテルの屋上看板に書かれた「薬膳料理 天湖」の文字。どうやら10年くらい前に廃業したらしい。

さらに先に進みダム湖に沈んだ村の名前を冠した「勝瀬橋」のたもとまで来る。相模湖全体の古臭いオーラに反してこの橋だけが妙に真新しい。行政は箱物やインフラにはやたら金を掛けるが観光資源そのものは放置プレイである。画して相模湖一帯は高速道路で素通りされるだけの空白地帯となった。

そんな勝瀬橋を渡った向こうからは行き遅れた感満載なホテル群が山の斜面に何軒も佇んでいるのが見える。昔はもっと相模湖畔に胡散臭いホテルがあったらしいが火事や廃業などで取り壊されて今の規模に落ち着いたようだ。

それにしても「ホテルアイネ」は日本中どこにでもあるんだな…

勝瀬橋の上から先程見てきた「相模湖ローヤルA館」を遠目に眺める。もちろん現在は立ち入り不能ですが当サイト編集部も贔屓の「八画文化会館」様が気になる廃ホテルの内部をレポートしておられるので詳しくはそちらで。最上階に展望レストランがあったみたいだね。ひゃー。

八王子から一山隔てたすぐ隣に存在した昭和の末期的観光地相模湖を存分に楽しみ大満足の我々取材班。高尾山にハイヒールで登るのもいいけど隣にある相模湖の事もどうか忘れないで欲しい。そしてここだけ何故か神奈川県であるという事もついでに忘れないで欲しい。「来てよかった相模湖、また来たい相模湖」。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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