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東京を代表する巨大ドヤ街「山谷」の歩き方 (2010年)

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引き続き山谷のドヤ街を見て行く事にしよう。簡易宿泊所は浅草から南千住に掛けて広範囲に点在しているが、特に密集度が激しいのが台東区日本堤一丁目、二丁目、清川二丁目に跨る、吉野通り(山谷通り)の泪橋交差点から東浅草二丁目交差点を中心としたエリアだ。

吉野通りを渡り東側へ、ホームレスの楽園・玉姫公園に続く路地に入ると「正徳館」。その向かいが廃校となった旧蓬莱中学校の敷地となる。

旧蓬莱中学校跡地北側に入ると、凄まじく黒ずんだコンクリート壁が印象的な「つくば荘」の建物が見える。ここはドヤなのかアパートなのかよく分からない。

経年変化で斑模様となったコンクリート壁が醸し出す殺伐感がたまらない。

つくば荘の角から路地を抜けて明治通りと並行する裏通りまで出る。この付近もドヤだらけで凄まじい状態だ。

ここにも労働者向けの「厚生食堂」という何とも言えないネーミングの大衆食堂と、その隣にしっかりパチンコ屋が一軒残っていた。

「一国屋新館」「寿々本」と年季入りまくりの簡易宿泊所が並ぶ一角。なかなかオンボロ具合が素敵である。

ドヤが密集するコアゾーンはこの付近が東端となる。そのまま明治通りを東へ抜けると白鬚橋を渡って墨田区東向島のDEEPゾーンに至る。ひとまず再度路地を南側に入り玉姫公園の前まで戻ることにする。

ホームレスと泥棒市で知られる玉姫公園と隣接する玉姫稲荷神社、その向かいの区画には三階建てビルタイプの「大和荘別館」。2軒隣の本館はかなり見た目にボロい。

大和荘本館の左隣になぜか道路から奥まった所に不自然な形で建つ3階建てのマンションは、ドヤではなく普通の賃貸物件のようだ。

それにしても背後にはかなり場違いに巨大な建築物が出来上がっている。

もとは廃校となった台東区立蓬莱中学校の跡地で、大規模な福祉施設が建設されようとしている。子供の学び舎が潰れて老人介護施設になるという傾向は山谷がいかに「福祉の街」に特化し始めているか、顕著に現れている一例とも言える。

その先に、完全に森と還ったかのような緑化住宅っぷりが凄まじい異様な外観の建物が姿を現す。ここもやはり「いなりや」という屋号のドヤ。ビジュアル的には一番おすすめ。

「いなりや」の玄関。夏場ともなると玄関口ですら緑に覆われてどこが入口なのか訳が分からなくなるので注意が必要だ。

玄関付近の木に釣り下げられた「空部屋あり」の案内。下手糞な手書きで書かれている所が実に不気味で素敵。1泊1700円で自炊も出来ます。普通とは一味違った貧乏暮らしにいかがでしょうか。東京のど真ん中で緑に囲まれたネイチャーライフをお約束します。

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