日本最強のコリアタウン「新大久保」のアレな町並みを堪能する (2010年)

新宿区

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コリアタウン新大久保、この街には韓流マニアの在日のオバハンが全国から集まるだけに留まらず、観光やビジネス、はたまた様々な目的でやってくる韓国人が集まる。街はそうした韓国人向けの店ばかりだが、特に印象的なのが韓国人を相手にした不動産屋や簡易宿泊所が多い事だ。街の至る所で見かける「민박(民泊)」の看板。新大久保周辺には民泊と呼ばれる簡易宿泊所が約100軒程度存在していると言われ、その利用者は殆どが韓国人。

普通の旅館とどう違うのかと言うと、一つの部屋を間仕切りして二段ベッドを置くなどして共同部屋になっている簡易宿泊所で、一泊一人3000円程度で利用出来る事から長期滞在などで宿賃を抑えたい韓国人旅行者がよく使う。

大久保通り、職安通りの間を網の目のように走る細い路地の中に、いくつも韓国人向けの安宿が並んでいる光景が見られる。経営者ももちろん韓国人。我々が中に入っても韓国語で応対されてしまう。

玄関口から既に日本のホテルでない事を全面的にアピールしまくりの「ホテルアジア」。

職安通りに近い所まで行くと目新しい建物の「ひかりハウス」がある。表の看板には「日本語OK」だなんて書かれていて、ここ日本なんですが日本人でも大丈夫ですよね?と複雑な気分にさせてくれる。共同の大部屋だが3食(もちろん韓国食)付きで一人4000円とコスパ的にはかなりお安くなっている。

さらにその裏手にある「ベストホテル」も同様にハングル表記で韓国人御用達といった風情全開。

ここも1人3000円と価格表示していてかなりお値打ち。新大久保界隈ではだいたいこの価格が普通のようだ。隣の歌舞伎町なら休憩時間でこの値段以上取られるだろう。かなり価格破壊が激しい。

今のように韓国人宿だらけとなる前までは新大久保自体が簡易宿泊所や安価な連れ込み宿が密集してきた訳で、その名残りはかすかに見られるものの、安宿街としての系譜がコリアタウン化してからも受け継がれていると言える。

同時にこの界隈では韓国人向けに賃貸物件を紹介する不動産屋が多数存在している。ハングルで書かれているが「賃貸マンション・新大久保駅3分・大久保駅4分・外国人OK・2人入居可・礼金1ヶ月・敷金1ヶ月」と書かれている事はごく普通。

新大久保は不動産屋まで韓国語対応になっているのである。まさに至れり尽くせり。物件は新大久保に限らず中野・杉並方面まで幅広く扱っているが、単身者用物件が多い。

一般の賃貸物件だけに留まらず、留学生向けのゲストハウスもいくつか存在している。新大久保駅は腐っても山手線の駅で交通至便なのである。従って隣の高田馬場同様、下宿街としての色彩も強い。

不動産屋の看板だけでなく街中に貼られまくっている張り紙の数々の中にも、こうした入居者募集のチラシがある。

好き勝手にベタベタ貼られてしまうのは場所柄なのかも知れんが、こういう所も実に日本らしくない、海外の下町を見るかのような錯覚に陥る。何気に幸福の科学の映画ポスターまで貼られてるんですが。

韓国人向けの無料情報誌もありとあらゆる種類のものが置かれている。完全に韓国人による韓国人のための街だ。

しかしさすが外国人だらけの街だけの事はあってゴミ捨てのルールを守らない奴が多い。ボロアパートが立ち並ぶ路地には至る所に粗大ごみが放置されたりと色々カオスだ。

さらに一般の民家がある玄関先にはわざわざこんなちゃんとした看板までこしらえて家の前を通りがかる人間に対して大声で騒ぐなと注意を促している。日本語よりもハングル表記が上なのは新大久保仕様。

新大久保にこれだけ多数存在する韓国人宿や韓国人向け賃貸物件の存在。これが日本と韓国を股にかける国際窃盗団アルカニダの活動拠点に使われたり、実は民泊の多くが旅館業の登録をしていないもぐりの業者で、2009年中に大規模な摘発を受けてかなりの数の無届け民泊が廃業したり、内情は色々と怪しいようなのだ(→詳細

そんなアングラ要素が潜んでいるとは言え多くの貧乏旅行者に支持を受ける「民泊」。いまや山谷や浅草にある安宿街とは違ったアプローチで存在が知れ渡っている。もはや新大久保を物語る上では欠かせない。


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