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人骨も出る新宿区の秘境地帯!旧陸軍用地「戸山ハイツ&箱根山」探索

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新宿区戸山の戸山公園一帯は旧陸軍施設だったという特殊事情もあって、昔から心霊スポットの噂が絶えない場所だ。特に「731部隊」の名で知られる陸軍軍医学校防疫研究室があった事が大きい。

戸山公園が陸軍学校だった時代を示す名残りは戸山教会下の将校集会所の遺構と、箱根山の名を記したこの石碑くらいしか見かける事ができない。傍らには「陸軍戸山学校址」と刻まれている。

さらに傍らの石碑には陸軍戸山学校縁故者一同の名でこの土地の歴史を示す一文が刻まれていた。時代は過ぎ去っても歴史だけは確固としてその地に残る。知られざる新宿区の「軍都」としての素顔。

だが今ではそんな箱根山を中心に箱根駅伝ならぬ「箱根山駅伝」なる超ローカルな市民マラソン大会が行われていたりと平和そのものといった感じ。今回で第二回だからまだまだこちらは歴史が浅い。

箱根山の名称も、徳川家下屋敷時代に作られた庭園が相模(神奈川県)の箱根に見立てて作られた所から由来している。上野不忍池の弁天堂が近江(滋賀県)の竹生島に見立てて作られたようなノリを感じる。

箱根山の石碑から下を見ると、窪地の底の中央、六角形の土台の上に円形の輪っかが乗ったよくわからないステージが見える。

これも陸軍時代の名残りで、陸軍軍楽隊の野外音楽堂の跡だというのだ。日比谷公園とか代々木公園の野音なんて毎週変なプロ市民がイベントをやっていて賑やかだけど、ここの野音は静けさに支配されて、音楽が聞こえてくる事もない。

野外音楽堂跡からそのまま坂道を下っていくと道路を挟んでさらに向こう側にも戸山公園の敷地が続いている。本当に広大な公園だ。

だがこの辺まで来ると明らかにホームレスが掛けたブルーシートの姿が目立ってくる。しかも公園内の急斜面に器用に小屋掛けして住んでいるのだ。戸山公園には箱根山だけでなくホームレス山もあったのだ。

斜面の上のブルーシート。よほどの物好きじゃなければあんな急斜面を上がって行かない。まさに天然の要塞上に作られたホームレスの城には、恐らく公園管理者による警告の張り紙が貼りつけられている。

戸山公園一帯では常時100人程度のホームレスが定住しているらしい。都内で最もホームレスの多い公園の一つ。代々木公園や新宿中央公園辺りが最強だと思っていたが、まだまだあるらしい。

ここ戸山公園の他、山手線を挟んだ西側の西戸山公園にもホームレスが多数生息している。大久保や高田馬場も昔から労働者の集まる寄せ場で、その労働力はこの辺でテント暮らしをしているホームレスが担っている。

急斜面のホームレス村には「不法投棄は悪質な環境犯罪です」と書かれた立て看板がデーンと貼り出されている。戸山公園自体、好き好んで来なければ訪れる機会もない場所だ。ホームレスの隠れ家としては程良い環境なのだろう。

で、道路を挟んだ向かいの公園内ではのっけから青空散髪屋までもが営業している。どこの発展途上国の風景だよ。しかしボランティアでホームレスの散髪をしている方々なのかも知れない。無償の愛、助け合いの精神は美しい。

リア充ファミリーやサークル活動の早大生などがいる中でひたすら眠りこけるホームレスな方々。戸山公園の日常風景。

こちらのおじさんは斜面の上で日向ぼっこ。いい天気ですね。

公園内を走る車道の脇にはホームレスさん達の生活物資が台車の上にぎっしりと置かれておりかなり異常な状況だ。ここは新宿区の中のどこにも属さぬブラックホール、そして吹き溜まり。

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人骨も出る新宿区の秘境地帯!旧陸軍用地「戸山ハイツ&箱根山」探索 (2011年)

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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