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高齢化問題が深刻と言われる多摩ニュータウン「永山団地・永山名店街」を見に行きました

「多摩ニュータウン」…高度経済成長期における都心の地価上昇に伴う宅地開発の郊外化が進行していた1960年代に計画され、東京都や住都公団が率先して多摩丘陵一帯に造成した新興住宅地の総称である。多摩ニュータウンに含まれるエリアは広大で、多摩市だけに留まらず、稲城、町田、八王子の4市に跨がっているが、その名称を聞いて真っ先に思い浮かべるのは、多摩市永山あたりの、山の中に団地がずらりと並ぶ光景であろう。

多摩市 多摩ニュータウン 永山

そんな光景を見に行こうかとふと思いつき、京王線に揺られて新宿から片道約40分の京王永山駅を経て、徒歩15分…永山団地の中心にある「永山名店街」という商店街の前までやってきた。結構歩きだとくたびれますねここ…

多摩市 多摩ニュータウン 永山

多摩ニュータウンにはあちこち団地が形成されているが、特にその中でも永山団地内にある「永山名店街」は、ニュータウン内各所に位置づけられた「近隣センター」のうち大規模なものにあたる。隣接する諏訪団地の諏訪名店街と連なっていて、買い物客や往来する住民も多い。

多摩市 多摩ニュータウン 永山

最初にここにやってきたのが正月休みの最中だったので、商店街にある店の殆どがシャッターを下ろしていて、何とも寂しい佇まいとなっていたが、代わりに見られたのが寂しまぎれに描かれたであろう各店舗のシャッターアート。風景画や変なパクリキャラなどではなく、家族連れなど人の姿が描かれている。

多摩市 多摩ニュータウン 永山

シャッターアートの人物がいろいろ居るのはいいが、こいつは野々村元議員か何かでしょうか。やや前傾姿勢ポーズといい非常にシンクロ率高いんですが。

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以前開催していた団地の秋祭りの看板なんかがそのへんに置きっぱなしになっている所もなんか緩いですが、看板の字体が全共闘運動のゲバ文字を思い起こさせる威圧感があり何だか香ばしい。まあ、そのへんの世代も漏れ無く70代手前とかですからね…

多摩市 多摩ニュータウン 永山

これも秋祭りの残骸か何かだろうか、明らかにドラえもん的な配色をしているハリボテ紙人形。ボロッボロに朽ち果てていて良い加減にダメ具合が現れている。

多摩市 多摩ニュータウン 永山

正月休みに来ると見ての通りのシャッター街ですが、普段からこんな状態ではないようなので誤解しないように。やっとこさ一軒だけ喫茶店があったけど、ここでは定食が食えたりカラオケも楽しめたり、完全に地元の年金世代のオアシス状態である事は容易に想像が付く。

多摩市 多摩ニュータウン 永山

永山名店街の中でもまともに買い物出来そうなのはこちらダイエー系列の「グルメシティ」の店舗くらいか。生鮮食品から日用品まで必要最低限のものは揃えられている。そのうちダイエーの屋号も撤廃されてイオンに変わってしまうんですよねぇ。

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さすがに正月休みの時期に商店街に行って「寂れた商店街だ…」と言うのも宜しくないので、日を改めて通常の平日お昼時にもお邪魔してきた。弁当屋や日用品店がちらほら開いているが、あとは地元ボランティア的なチャレンジショップめいたものも多い。

多摩市 多摩ニュータウン 永山

他にも「フリマ永山」という屋号のリサイクルショップなどもあり、団地住民の間でのもったいない精神が生きている感じがする訳である。

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飲食店や食料品店系では、団地住民の高齢化を鑑みてか、消化の良さそうなうどん屋さんとか、その二軒隣に豆腐屋さんとかがあったり…

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豆腐屋の隣にある喫茶店は「ライブハウス永山福祉亭」というサブタイトルまで付いていて、高齢化福祉に特化したサービスを展開しているのが屋号からも読める雰囲気だ。地元のNPOが運営してるみたいですよ。

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永山名店街自体も一時期は郊外のショッピングセンターに客が流出するなどしてシャッター街化が酷かった時期もあったという。しかし商店街主催の「秋祭り」などのイベントや諸々の努力もあって、今の所は持ちこたえている模様。隣の諏訪名店街は結構奥の方がキテますけどね…

多摩市 多摩ニュータウン 永山

そんな永山名店街に面してだだっ広い芝生の公園が広がっていて、開放感は抜群。都区内では味わえない生活環境であるが、ここから都内に毎日通勤するのはちょっと辛そうな気がしてならない。新宿くらいなら許容範囲か。

多摩市 多摩ニュータウン 永山

芝生の広場で遊ぶ子供の姿はなく、その代わりに日向ぼっこがてらに近隣住民の爺さん婆さんがベンチや椅子や学校の机などを持ち出してカセットコンロにやかんを囲んでご長寿パーティを繰り広げている日常風景。やはり多摩ニュータウンは、高齢化社会の最先端。

多摩市 多摩ニュータウン 永山

永山名店街がある永山団地4-2-5号棟の最上階(11階)から付近一帯を俯瞰する。この一帯は「諏訪・永山地区」として昭和46(1971)年から入居が始まり、街開きしてから40年以上が経過している。

多摩市 多摩ニュータウン 永山

眼下に見える永山名店街、その向こうにはこれまた夥しい数の団地が建ち並んでいるが、諏訪団地の一部のように建て替え工事で小洒落た大型マンションに生まれ変わる例も見られ、団地の世代交代もにわかに進みだしている。

多摩市 多摩ニュータウン 永山

ここから南側の低層棟が整然と並んでいる姿はなかなかの圧巻だ。多摩ニュータウンの中でも初期に開発された「諏訪・永山地区」は、家賃相場の安さも相まって高齢化率が最も高い。やはりこれらの団地の住民は独居老人ばかりなのだろうか。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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