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【都会の秘境駅】駅のホームを降りるとそこには海と東芝しかない!鶴見線「海芝浦駅」を見る

日も暮れかかる夕方6時半、京浜工業地帯への通勤路線として使われている超マイナー路線「鶴見線」に乗って終点の海芝浦駅に降り立つと、これから仕事を終えて帰るサラリーマンの姿がぞろぞろ電車に乗り込んできた。

工場地帯とイメージしていたので、もっとラフな姿の派遣工員ばかりかと想像していたが違っており、ほとんどスーツ姿のいでたちである。その全てがこの駅の敷地にある「東芝京浜事業所」の従業員なのだ。

海芝浦駅は単線の駅であり、電車を降りた先の駅のホームの向かいはすぐ海になっているのだ。まさしく「駅を降りると、そこは海だった。」状態…そんな珍しい駅ということもあって、東芝の従業員でもないのにわざわざ海芝浦駅を訪問する一般人も少なくない。

一見、駅の改札口に見える建物は駅のものではなく東芝の敷地内へと入る自動改札となっている。

ここから先は東芝の従業員もしく東芝に用事のある人でないと入れない。よく見ると駅員っぽく見える人はガードマンだし、しかも表には「必らずお見せください 従業員証・入門許可証 拝見」なんて書かれているし。

海芝浦駅の駅名表示と時刻表。通勤時間帯でも10分に1本か20分に1本とかなり少ないことがわかる。昼間だと2時間に1本だ。つまり部外者がうっかり昼間に駅を訪れると次の電車が来るまで2時間待ちぼうけということになるわけだ。一般客はまた同じ電車に乗って帰る以外に戻る術はない。

土日の終電は20時55分。もしこれを逃すと翌朝まで駅から一歩も外に出られなくなるのだ!

ちなみにJRの駅なのに東芝の私有地になっているので、JRが東芝側に借地料を払って運営しているらしい。かなり変わった駅であることは確かだ。

駅を含めて全て東芝の敷地内にあたるわけだが、珍しさからこの駅に来る一般客向けに東芝が敷地の一部を「海芝公園」として造成、開放している。

東芝というと我々素人からすると「サザエさん」のスポンサーであり、エネルギーとエレクロトニクスの東芝がお送り致しました、というお馴染みのフレーズが耳にこびり付いているが、京浜事業所においては冷蔵庫や洗濯機、エアコンやテレビといった家電を扱っているわけではなく、ここで作られている製品は「火力・原子力・水力発電機器、新エネルギー機器、宇宙開発機器」といったかなり大掛かりなものとなっている。事前に申し込めば見学も受け付けているそうだ。

発電機の部品を作っているだけあって公園内には小さな発電機が設置されている。さしずめ海風を活用したエコな公園ということか。

東芝が開放している「海芝公園」の面積はそれほど大きくはない。開放してもらってるだけ有難く思えと(笑)…いや充分有難いです。

だって目の前には見事に海が開けているんだもの。

対岸の扇島から架かる首都高の「鶴見つばさ橋」の姿を見る事ができる。その先は横浜ベイブリッジのある大黒ふ頭。

さらに左側に目をやると、扇島の巨大コンビナート群の一部が見える。あそこも敷地全体がJFEスチール株式会社の私有地で一般人は入れないという特殊な島だ。せいぜいここから島を眺めるか、島の中央を走る首都高湾岸線の上から眺めるくらいしか島の様子を見る事ができない。

一通り海の景色を楽しんだら、我々一般人はそのままカエルしかない。

というかこのカエルの看板は何を意味するのか。気になったので少し調べたら「大雨の時に凄く水が溜まりやすい場所だから気をつけてゲロゲロ」という意味の看板なんだそうだ。JR東日本管内でたった27ヶ所にしか設置されていないレアな看板だとか。(→詳細


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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