聖地巡礼、ヲタ自重!らき☆すた神輿が担がれる鷲宮神社「土師祭」見物 

久喜市

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先ほどのカオスゾーン「絵馬掛け場」から先は、まるで結界でも張られたかのようにヲタどもが寄り付かない鷲宮神社の拝殿がある。
本来ならここに参拝に来るのが筋だが、あくまで「らき☆すた」信者の崇拝対象は鷲宮神社の主祭神である天穂日命・武夷鳥命・大己貴命ではなく、こなた・つかさ・かがみ・みゆきを中心とした「らき☆すた」のキャラクター達である。

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拝殿の真向かいにはひときわ年代の入った神楽殿が建つ。

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ここ鷲宮神社の神楽殿で執り行われる「土師一流催馬楽神楽」は関東に広まる「江戸の里神楽」の源流とも言われるもので、国指定重要無形民俗文化財にもなっている。ヲタ化極まる「らき☆すた」神社においてもさすがにこの神楽殿は聖域としての威厳を保っているのだ。

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また鷲宮神社の境内には、越谷や岩槻など埼玉県内に広く分布する「久伊豆神社」も合祀されている。ギャグなのか知らんがクイズ必勝のご利益があるらしい。

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関東最古の大社と言われている割には比較的こじんまりとした境内なので、一通り見て回ってもそれ程時間は掛からない。我々は一旦祭会場を離れて町をさらに徘徊することにした。

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鷲宮町を歩いてみて気づいたが、やたら街中に「キリスト看板」が張り付けられている姿が目に付くのだ。黒地に白と黄色の文字で書かれたミステリアスな看板だ。

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よく地方の田舎町に行くと古びた民家の塀に「死後さばきにあう」「悔い改めよ」などと書かれたトタン張りの黒い板がベターっと張り付けられているのを一度くらいは目にした事はなかろうか。
謎のキリスト看板の出所は「聖書配布協力会」という宮城県のキリスト教系団体と言われているが、看板の存在は東北や関東に限らず日本各地に拡散している。

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中には張られてから何十年も経過して、劣化するに任せた凄まじいオンボロ看板を見かける事もある。利根川に接する埼玉県北部などに隠れキリシタンの末裔が住むという歴史をふと耳にした事(→詳細)があるのだが、それと何か関連性はないのだろうか。

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八百万の神の国などと言われる日本だが、江戸時代にまで遡ればキリシタン迫害といった影の歴史もある。利根川の河川改修や開拓のために多くのキリシタンが集団移住し今でもこの地にその末裔に住んでいるという史実は、この付近の歴史を調べると色々と出てくる。実に興味が尽きない。

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そろそろ「らき☆すた神輿」が出陣するようなので、神社の前の駐車場まで戻る事にした。ヲタ歓喜の痛神輿が現れる瞬間…
「神の国は近づいた」

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