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下町体感ゾーン「谷根千」の変なお店探し 

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電波ゆんゆんな健康スポット「長命源本舗」を堪能した後、そのまま道なりに進もう。やや下り坂の道の先が階段になっており急に視界が開ける。

「夕焼けだんだん」と呼ばれる階段の下には「谷中銀座商店街」が続いている。一見普通の下町の商店街と思いきや、この界隈が風情のある下町だと何度もテレビで紹介されるようになってからは一転して観光地化している。

商店街の中の探索は次のページで詳しく紹介するとして、谷中界隈の下町には名物とも言っても過言ではないくらい野良猫が多い。

この谷中界隈では軒先に猫を一匹二匹見かけることはザラであるがみんな人に慣れているので逃げたりせずに愛嬌を振りまく子が多い。非常に癒し系である。

商店街に人が増えだす午後の時間帯には猫も自ずと姿を現す。谷中銀座商店街で買ったメンチカツや唐揚げなどを道端で食う人々に寄り添うようにやってくる。無論猫に餌は与えてはならない。

谷中の街を歩いてみると確かに猫がこれ以上なく暮らしやすい環境にあることがわかる。戦災に遭っていないため道幅も狭く車の通れない道が多い。

ただ猫と商店街があるだけではなく、谷中は寺が密集している「寺町」でもある。寛永寺を中心に70軒以上もの寺院が谷中の街全体、さらには上野公園の裏手から鶯谷界隈にまで広がる。

写真は谷中霊園の近くにある「天王寺」である。関西式アクセントで読むと大阪の天王寺とごっちゃになってしまうが、上野や鶯谷あたりも大阪の天王寺とそっくりなエリアだしどこかで歴史的な繋がりがあるのかも知れない。

谷中霊園も、都内に数ある大規模霊園の一つとして有名だ。徳川家15代目将軍慶喜、日本資本主義の父渋沢栄一、「友達の友達はアルカイダ」発言の元大臣と民主党友愛ポッポ党首の政治屋兄弟の祖父である鳩山一郎などがこの地に眠る。

他にも谷中には「朝倉彫塑館」という、成り立ちが個人美術館でありながら国の登録有形文化財になった施設もある。現在は台東区が運営している。このへんはおそらく台東区で一番お上品なエリアかも知れない。

朝倉彫塑館のある通りを歩くと、古い町並みや寺の数々を巡る観光客の人通りがとても多い。浅草や上野と比べるとマイナーなエリアだと思っていたが意外だった。地理的にも上野公園からも歩いてこれる場所にある。

谷中銀座商店街を抜けた先からは観光客も途切れ気味になるがそこから南北に貫く「よみせ通り」も地味ながらレトロな商店街が残っている。素朴に古い中華料理屋があったりして趣き深い。

同じくよみせ通りにある豆腐屋。ここいらは完全に下町なのだがどこかしら上品さの漂う稀有な下町となっている。山手線の内側なので地価も高く、よそ者が引っ越して住むには庶民的とは言えない、絶妙な環境にある。

もう一つの谷中名物が「10円まんじゅう」の谷中福丸饅頭。1個10円の饅頭は一口サイズだがカスタードや抹茶など変り種は1個12円だったり15円だったり。デパ地下やら浅草などにも頻繁に進出しまくっており東京の街中を歩いていると珍しくもなんともない存在になりつつあるが、この店舗が本店のようで。10個買っても105円だが結構腹が膨れるので貧民的感覚で言うとコストパフォーマンスがいい。

しかし谷中界隈の店は「テレビで紹介された」と自慢する店が多いのが笑える。続いて下町体感ゾーンの肝である谷中銀座商店街へレッツゴー。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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