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下町体感ゾーン「谷根千」の変なお店探し 

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谷中銀座商店街手前の「夕焼けだんだん」付近から南の路地に入ると廃墟のままほったらかしにされたボロアパートが現れる。山手線の内側でも案外土地活用されていない場所が残っているものだ。

1階のこの部分はかつて店舗だったのだろうか。現在では閉ざされており生活の営みの跡を伺う事ができない。

そんな廃墟アパートの塀にはここぞとばかりに政党ポスターがベタベタ貼られる。時には死体に群がる蝿のように、時には獲物に食らい付く獣のように集るポスター群。意味がないし、景観破壊のもと、しかも税金の無駄。

この界隈は廃墟っぷりが凄まじい。もしかしたらこっそり上野公園あたりのホームレスが住んでいたりするかも知れないが確認していないので知らない。

まだ人が生活できている部類のボロアパートもなんだか見るからに脆くて危なっかしい。次に大きな地震が来たらアウトやな。

ボロアパートの1階に入る喫茶店もなかなか凄い。喫茶店と中華料理である。珈琲を飲みながらラーメンや餃子が食える店は東京広しと言えどもなかなか存在しないのではないだろうか。ボロさが凄まじいが店の名前は「大使館」だ。

その先を進むと台東区立谷中コミュニティセンターだ。時計台になっているモニュメントが古臭さを醸し出している。

その向かいがなかなか広大な芝生の公園になっていた。こんな場所に意外なスペースが広がっていたんだな。じっくり街歩きしないとこうした穴場はお目にかかれないものである。親子連れがのんびり遊んでました。

谷中コミュニティセンターの脇から階段を登ると千駄木の町が見渡せる。住所は台東区ではあるが地理的条件を見ても生活圏は全く文京区寄りである。最寄り駅は千代田線千駄木駅だし。

階段を登りきると谷中の寺密集地帯に入り込む。谷中の寺町を代表する景観「観音寺の築地塀」はこの先にある。この場所だけはまるで奈良か京都にでも迷い込んできたかのような風情だ。

寺町に入るとさらに周辺の民家は年季の入り方が違ってくる。江戸時代そのまんまじゃねえのかと思うような土蔵(トタンで覆われているが)が残っていたりとなかなかシブイ。

寺町を上野公園方向に行くと見える住宅街、明らかな戦前建築である木造家屋群である。

このくらいのレトロ民家であれば谷中界隈なら普通に見かける。山の手と下町の分水嶺上に立つ庶民生活の貴重な遺産。

路地裏に入ると一層とタイムスリップ感が増す。この感覚こそが谷根千エリアの一番の醍醐味なのかも知れない。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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