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失われた夢の園・横浜ドリームランドの隣にある大型団地「ドリームハイツ」と鄙びた商店街

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横浜市戸塚区 俣野町

ドリームハイツに隣接する土地に団地住民向けの商店が立ち並ぶ一角があり、こちらも団地が出来て40年以上が経つという事で見た目の古さが随分際立っている。「たまや」という大型スーパーがあり、その西側の区画に古ぼけた商店ビルが残っている。

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その1階は川辺商店という個人経営のスーパーが。「手作り弁当278円」のポップがでかでかと出ているのが印象的。団地住民の強い味方のようだ。

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その並びには「ドリームホーム」という不動産屋もあり、どこぞの某テレ東の番組を彷彿とさせるネーミングだが、団地住まいばかりであんまり一から家を建てる世帯も無さそうな気がしなくもない。

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この建物の二階部分も店舗テナントがいくつも入っていて、オツなデザインの美容室の看板が目立ってます。そんなにでかでかと「レディー」と自己主張されても困りますですよ。

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ここの二階に旨い洋食を食わせてくれる土着感満載のレストランがあってさぞかしドリームハイツ住民に愛されているようなので昼飯がてら入ってみる事にする。店の名前は「レストランファミリア」。昭和の時代にはこのレストランにマツダ・ファミリアに乗って訪れるのがステータスだった時代もあったのでしょうか。勝手な妄想です。

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階段を登るとその先にある看板がこれまた渋い…時代の流れに取り残されたような空間が広がっていた。

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二階に上がってすぐの所にありましたね「レストランファミリア」。先述したドリームハイツ育ちのヒップホップアーティスト「サイプレス上野とロベルト吉野」さんも常連だったという年代物の洋食屋でおます。というか、団地の徒歩圏内でまともな洋食屋がここしかないという…

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二階はレトロな美容室ばかりに限らずちょっとした飲食街となっていて建物内中央通路で端から端まで繋がっている。かなりオワコン臭きっついのも特徴的だが、廊下に店の私物であろう物置やら椅子やら何やらが放置されていて所帯じみているのがまた良い。

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レストランファミリアの他にもう一軒昼から営業していた蕎麦屋「信濃路」もかなりの庶民派な佇まい。ざるそば400円、天ざるでも700円というお値打ち価格で団地住民の食を応援。蒲田とか鶯谷とかにある労働者向けの同名の飯屋「信濃路」とは多分関係はないと思う。

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信濃路で蕎麦の他にも注目したいのはこれらの定食類。刺身、焼き肉、しらす丼、天ぷら、どの定食も500円均一ワンコインメニューである。ヤバイくらいにコスパが良すぎる。

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しかし一部には廃墟と化したまま、代わりのテナントが入る事もない寂しい商店の残骸も見られるのであった。やっぱり年々寂れてきてるんですかね。ロケーションもかなり不便だし。

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…という訳で、レストランファミリアで食った「お好み定食」(1200円)である。名前が紛らわしいが、大阪でよく食われている「お好み焼き定食」ではない。エビフライ、ハンバーグ、クリームコロッケの3品が付いた洋食セット定食。他にもハンバーグがヒレカツに代わった「お楽しみ定食」(1200円)とか色々と組み合わせがある。昭和の高度経済成長期には間違いなくお楽しみの贅沢品だったに違いない。

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そう言えば、隣にもう一つ「旭マート」という同じようにかなりくたびれた感じの市場の残骸みたいなもんがありますが、市場というよりは入口両脇にある中華料理屋と喫茶店があるくらいの飲食店街のはしくれのような存在。

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そしてこの旭マートの中に入っても同じように共用廊下に冷蔵庫とか平然と置いてあってかなり所帯じみている訳だが奥には居酒屋も一軒ありました。

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で、旭マートの裏の階段から反対側の路地に出る事もできて、こちらにも生鮮食品店が数軒、持ち帰り寿司屋なども申し訳程度にあって、団地住民の暮らしを地味に支え続けているのである。

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この商店区画が無くなると団地住民は隣のスーパーたまやくらいしか選択肢が無くなるので、こうした昔からやっている個人経営の食料品店は高齢化した土着民の貴重な食材調達基地となっているのだが、それでも廃業した魚屋さんの残骸があったりすると切ない気持ちになりますね。

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レトロでプリティーなよく分からない店のシャッター。ここも廃業済みだろうか。

そう言えば、横浜ドリームランドが廃業する寸前までは「ドリーム銀座」というオツなショッピングセンターがあって、「洒落たセンスのショッピング」が出来たそうですが、これもドリームランド廃業後に廃墟化してしまい長らく荒れた姿を晒していたそうだ。昔は映画館なんかもあってたいそう流行っていたみたいですが、栄枯盛衰の「衰」しか見られないなんて悲しい限りですね。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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