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【横浜のアメリカ】横浜駅徒歩圏にある米軍基地?!瑞穂埠頭「横浜ノースドック」を眺める

神奈川県と言えば本州で最も米軍施設が置かれている特殊な土地柄を持つ。ペリーの黒船来航から150年、何やら因縁めいたものも感じずにはいられないが、有名な横須賀基地や厚木基地、座間キャンプといった大型施設に留まらず、横浜市内には何ヶ所か米軍が接収したまま今も日本に返還されず使われている場所が存在する。

その一つに「瑞穂埠頭」がある。横浜を代表するトレンディスポット「みなとみらい21」を眼前にひかえる横浜港ノースピアの一角にひっそりとアメリカ領土があるのだ。

JR東神奈川駅から瑞穂埠頭までは真っ直ぐ道路が走っている。そのまま進めば良い。途中にはJR貨物東高島駅から京浜工業地帯へと抜ける貨物線を見ることができる。

その貨物線が分岐して瑞穂埠頭方面に伸びている。この先に米軍接収地である横浜ノースドックが広がっている。金網で封鎖されていて中に入る事ができない上に貨物線そのものも使用されていないそうだ。

米軍施設と聞いていたので物々しい雰囲気で近づけないのではと思っていたが、瑞穂橋の手前までは自由に通行できる。神奈川区による「わが町かながわ50選」に選定されていて見ての通り案内板が建っている。

だが残念ながらこの先は在日米陸軍地区ということで一般人の立ち入りが固く禁じられているのだ。そこは日本の中のアメリカ領土。

ちなみに東神奈川駅から瑞穂埠頭内に入る横浜市営バスの路線(46系統・東神奈川駅前~瑞穂岸壁)もあるにはあるが、千若町2丁目から先は米軍の許可を受けたIDカード所持者しか乗ることができないというミステリアスなバス路線だ。

一般人が敷地内に入れる機会としては「みなと祭」の花火大会開催時や、瑞穂埠頭内にある巨大風車「ハマウィング」の見学会に参加するなどの手段がある。

この界隈を歩くと、運河の至る所に使われなくなった貨物線の跡が残っているのが印象的である。

錆色に染まった貨物線の橋、同じ横浜港にあってこの辺に限っては廃墟の港のような佇まいだ。

大半が米軍施設である横浜港ノースピアの傍らには、JR貨物東高島駅の敷地もある。

貨物駅に隣接して横浜市中央卸売市場もあり、横浜における物流拠点であったことが想像できるが、現在の様子を見てみると別に貨物列車がひっきりなしに走っているという事もない。貨物線が廃止されて周囲に錆だらけの鉄橋が残っている様子を見ても、貨物駅としての機能は殆ど失われているようだ。

放置プレイの貨物線に沿って古風な「三井倉庫」の建物が並ぶ。寂れる一方の横浜港ノースピアの中では最も存在感を放つレトロ建築。

港と言えば倉庫街がずらりと並ぶ風景を思い浮かべるものだが、この界隈において目ぼしい倉庫建築は三井倉庫以外見当たらない。奥の3階建ての倉庫がモダンな作りをしていてひときわ目を引いている。

今でこそ横浜港は広大な面積に広がっているが、このノースピア一帯に限っては米軍の接収を受けるなど特殊な条件下に長年置かれていたためか開発の波にも浚われず古いままの佇まいが残っている。

横浜駅からたったひと駅でこの景色。日の目を見ない横浜港の裏の姿が拝める街へ、一度は訪れてみよう。

普段は入る事のできない米軍施設。それはそれで致し方ないが、瑞穂橋の手前には2軒のアメリカ風バーが仲良く並んでいる光景を見る事ができる。「POLESTAR(ポーラスター)」と「Stardust(スターダスト)」である。

この2軒のバー、建物の作りを見てもすこぶる年代モノだということがわかるが、1950年代に開業して以来ずっとこの場所で米軍関係者はもちろん、多くのハマっ子やアメリカかぶれのお客を相手に営業を続けている。

場所柄、他にはない雰囲気を持つだけあって「あぶない刑事」など映画やドラマでは何度もロケ地に使われたらしく、神奈川ご自慢のサザンオールスターズにも「思い出のスターダスト」という題名で唄われている。実に横浜らしいDEEPさを秘めたバーの存在だが駅から少し遠いので利用にはタクシーが無難であろう。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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