古くは東海道神奈川宿や神奈川湊があり賑わっていた街道沿いの宿場町「横浜市神奈川区神奈川」の街を歩いていると、そこには意外にも韓国系の店やキリスト教会が目立つ。
もっとも横浜だって戦時中は空襲で市域の3分の1が焼け野原に遭うなど戦災の被害を経験してきているわけで、所謂戦後のドサクサ系物件が全く無い訳ではない。かつての神奈川宿の中心に流れる滝の川沿いに、ほのかに戦後の香りがプンコラ漂う場所が存在する。そのへんを少し歩き回ってみよう。
国道15号第一京浜・滝の橋交差点には韓国系キリスト教会が、その先にはそのまんま「キムチの店24」とでかでかと書かれたコンビニ風の店舗がある。
殊の外大きな店舗だがこの界隈はそんなに韓国人比率が高いのだろうか?店の名前に反して閉まったままになっているがどうやら24時間営業の「24」ではなさそうです。
神奈川宿を東西に分ける「滝の川」。東西に長い宿場町で、東側が神奈川本陣、西側が青木本陣だったそうだが今となってはドブ川以外の何者にも見えない。ひっきりなしに京浜急行の赤い電車が走り抜けていく。
そこをよく見ると、京急の高架に沿って凄まじいバラック建築を拝む事ができる。手前の家屋なんか川に向かって建物自体が微妙に傾斜していたりして見た目にも相当ヤバイ。土手の部分は既に崩れてしまいバルコニーが崩壊している。
京急の高架を跨いだ北側から家並みを見るとこの通りである。戦後の混乱期に無理くり建てたバラック家屋が今の今まで残っているという奇跡的な場所で、過去に大雨などで避難勧告が出た事もあったらしいが、幸いにもこれまで天災による実害は受けていない。
あまりに気になったので建物を見に行ったら、左側のバラック家屋は1階部分が薬局の店舗になっていた。
バラック建築から滝の川沿いにいかにも戦後のドサクサ的な家屋が並んでいるのが目に付く。
そこにはもう一軒韓国系キリスト教会の建物があった。決して派手な街並みではないが神奈川宿の一部が見事にコリアタウン化している様子が分かる。
一部の在日コリアンの中には日本の地名の各所にウリナラ起源説を持ち出す人がいる。神奈川の場合、神奈川の地名そのものが「韓川」(からがわ)が訛ったものだと主張するトンデモ説もあるくらいだが、その手の話は話半分も聞いていないので何ら問題はない。
現代においても仕事やよりよい生活のため半島を抜け出して日本に移住するニューカマー韓国人が増えているようで、この付近のアパートに張り出された「入居者募集」がなぜかハングル併記だったりして、本当に神奈川が韓川になってしまいそうな勢いになっています。


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