東京都/港区

東京都港区ってどんなとこ?

概要

格差社会を肌身に感じられる六本木ヒルズけやき通り

東京都港区 人口 257,426人(2019年1月現在)

東京都内はおろか日本国内の自治体別世帯年収ランキングで堂々の一位を誇る、選ばれし民の住む街「港区」。平均年収1100万オーバーとも言われる高給取りしか住めないハイソでセレブな土地とは何ぞや、という事が世間の注目を浴びたのは先の南青山五丁目における児童相談所建設に伴う一部地元住民の猛烈な反対運動が報じられた顛末だ。

あれだけ特権意識丸出しな主張を繰り広げて、一体どこの田舎から上京して成り上がったのは知る由もないが、“日銀マンのご子息も通う公立小”という最高の教育環境とやらを求めて数億も掛けてバカ高い土地に家を建ててはあのような貧相で心無い主張を繰り広げているのだもの、本末転倒であると言う他ないのだが、青山など元々は軍隊の街だったわけだし、ベースは下町だ。

確かに港区の中にはガチ過ぎる高級住宅街が点在していて、高輪の高台に掛かる「城南五山」の一部や、プラチナドンキホーテが駅前にそびえ、エル・カンターレ先生の白亜の宮殿が鎮座する白金台、麻布や六本木あたりの大使館密集エリアなど目を見張るような土地だが、その他を見てみれば殊の外下町感溢れる地域ばかりである。

特に山手線から海側の一帯は民放テレビ局やその関連会社にお勤めの高給取りマンがお住まいのバカ高いタワーマンションが乱立しまくっていて、何やら“勘違い感”すこぶる極まっているのだが、元は寒々しい倉庫街だったり港湾労働者の仕事場であり、そんなところでタワマン住みを自慢げにしても南青山セレブ民には鼻で笑われ「児相なんて田町に作れ」と言われる始末である。

よく見りゃ麻布にも高輪にもお寺の裏手の窪地には戦前の下町かよと思うような狭小木造家屋が密集する慎ましやかなエリアもあれば、区内全域に都営住宅だってそこかしこにある。上京カッペ民はこの土地の上っ面だけ見て決して早合点してはならない。

地理・環境

東京三大名門公立小学校の一つに数えられる「港区立青南小学校」

東京都港区は皇居や霞ヶ関の官庁街、永田町の国会議事堂などを挟んだすぐ向かいから南側一帯に広がる地域で、高級料亭が立ち並ぶ赤坂、世界のブランドショップが連なる青山、一時期は成金セレブのランドマークとなっていて六本木ヒルズなどがある外国人の溜まり場・六本木、大使館だらけの麻布、慶應義塾大のお坊ちゃんが集まる三田、駅名に“ゲートウェイ”が付く事で揉めている山手線新駅が開業予定の高輪、タワマン乱立地帯の芝浦、離れ小島の台場といったエリアに分かれている。

今でこそ港区に持たれるイメージは「ハイソでセレブ」一辺倒ではあるが、元々は大半の地域が下町風情の残る、庶民が息づく街でもあり、豪邸や高級マンションが立ち並ぶ一方で窪地には貧乏臭い狭小住宅が密集する街並みも残っている。しかし地価高騰のあまり、そんな狭小住宅ですらサラリーマン世帯の年収では手が届かない異常ぶりを見せており、それが港区民の平均年収を大きく押し上げる結果となっている。まさしく「選ばれし民の住む街」。格差社会に打ちひしがれたいそこの貴方、青山通りの紀ノ国屋インターナショナルに行って、そこにいる買い物客をつぶさに観察してみよ。

「港区ブランド」に目が眩んで前が見えなくなっている上京カッペ民が多すぎるのでついつい忘れがちだが、港区の住環境は本当にピンキリである。白金なんて半分町工場と木造アパートだらけの下町だし、六本木や西麻布も何かあればすぐ半グレや不良外国人が諍いを起こす風紀の悪さが目につく。そして区内で最も地価の安い、JR品川駅最寄りの港南三・四丁目や芝浦四丁目あたりに増えているタワーマンション街も、当初はテレビマンや芸能人が多く住んでいる事で知られる一帯だったが、ここも地価高騰の挙げ句、中国人富裕層が続々押し寄せている。

交通

絶賛建設中の山手線新駅「高輪ゲートウェイ駅」ですよ

千代田区・中央区と並ぶ都心三区の一つ「港区」。その区内の公共交通網は主に地下鉄が担っている。青山通りの地下を抜ける地下鉄銀座線と半蔵門線と、乃木坂・赤坂を通る千代田線は利用者の外国人率とキラキラ女子率が高くアッパー過ぎて非リア充と低所得層にはしんどい車内空間である。加えて広尾、六本木、神谷町を通る日比谷線も、近い将来に「虎ノ門ヒルズ駅」が開業予定。どの地下鉄路線も浅草だの押上だの北千住だの、東側のさえない下町ゾーンまで延々と走っているのに、まるで人種が違っている。

あとは都営地下鉄浅草線と三田線、地下鉄南北線が区南部の三田、白金、高輪といった地域を通っているが、どこかマイナー感が拭えない。ここらの高台にあるのはガチ高級住宅街なので、そのおセレブ様住民がわざわざ庶民の交通手段である地下鉄に乗る事も少ない。南北線と都営大江戸線が交わる麻布十番なんて、そもそも20世紀の最後になるまで駅すらなかったのだ。

最後に海側を走るJR山手線や京浜東北線はサラリーマンの社畜運搬車両でしかないので、港区住みのセレブにはそれほど縁があるわけでもなさそうだ。むしろこれらの鉄道網はそれぞれ別会社だったりで乗り継ぎの不便さから、土着の港区民は都営バスの利用者が滅法多い印象がある。ゲートウェイ駅ができる予定で喜んでいる高輪土着民だって、坂を上り下りして新駅に行くよりも目の前を頻繁に走る都営バスで移動する方が慣れているだろう。それから“お台場”に住んで“ゆりかもめ”で通勤している人達も「港区民」らしいんですが…

住民の気質・傾向

高輪の高野山東京別院裏手の窪地住宅群

まず「東京都港区」についての誤解を解くために、この地域は元々はド下町で、上記写真のような不良住宅が残る一画もあるし、イメージ通りの高級住宅街は一部の高台だけであるという事を断っておきたい。おセレブ民が常々バカにする台東区やら江東区で見られるような“ちゃきちゃきの江戸っ子”がお神輿を担いで練り歩いているような地域がベースなのである。

南青山の児相に反対してあれこれ痛い主張を繰り広げているような、浮かれポンチの上京カッペ民は正直どうでもいいのだが、実のところ港区は世界各国の大使館が非常に多いという土地柄から、富裕層の外国人率も高い。青山通りにある高級スーパー紀ノ国屋も元々は米軍の存在があって誕生した戦後初の輸入食品スーパーであり、戦後すぐに進駐軍に占領されていたワシントンハイツ(現在の代々木公園)に住んでいたアメリカ人に食料を提供していた歴史から始まっている。そして広尾駅近くにある「ナショナル麻布」も大使館員御用達。

あとは港区にばかり存在する民放テレビ局とその関連会社にお勤めの方々、それから芸能人やら何やらが住んでいるようなタワーマンションも特徴的ではあるが、全体的には庶民離れした“エリート志向”の高い人種が多数となっていて、港区には割とあちこちにある都営住宅だとか、窪地の木造アパートなんぞに住んでいる低所得層は滅法影が薄い。別に貧困層の世帯ばかりが児童虐待を起こしたり、または非行少年となって問題を起こすわけではないのだろうが、児童相談所は港区にだって必要だと想像もつかないんですかね。

港区にはこんな街がある

JR山手線沿線

昔も今もサラリーマンオヤジの街「新橋」

新橋:言わずと知れた「サラリーマンの街」。終戦後は闇市が勃興し、その名残りがニュー新橋ビルや新橋駅前ビルといったものになっている。リーマンオヤジの衣食住とアレを満たす店舗だけはやたらと揃っているが、基本的にオフィス街ばかり。また戦後の時代から脈々と受け継がれる中華アウトローが跋扈するカオスな土地でもある。
浜松町:こちらも基本的にオフィス街。使い勝手の悪い空港アクセス線、東京モノレールの始発駅。駅前の世界貿易センタービルも合わせて昭和感きっつい。JR駅ホームの小便小僧も“70歳”手前です。昔は芝新網町というスラムもあった。
田町:森永乳業と慶應義塾のシマ。かつては花街とジュリアナ東京があった芝浦側はタワマン乱立勘違いゾーンに。芝浦アイランド(笑)。戦後のドサクサ物件だった高浜橋北詰ホルモンバラック村は橋の架替工事により全撤去済。
高輪ゲートウェイ:半世紀ぶりの山手線新駅、事前公募の結果をガン無視したゴリ押しカタカナ駅名で大揉め。“提灯殺しガード”こと高輪橋架道橋が当駅の開発に合わせて改良され無くなる予定。
品川:品川駅とは言えども此処は品川区に非ず。東京南側の“ゲートウェイ”として新幹線駅に次いでリニア駅も開業予定。高輪側は「城南五山」のガチ高級住宅街、港南側は東京の街中に新鮮なお肉を提供する芝浦屠場とタワマン街がございます。

地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線沿線

都心なのに物凄く広大な面積を誇る「青山霊園」

虎ノ門:霞が関官庁街と新橋のグダグダオフィス街との緩衝地帯。ビルインタイプの近代的神社「虎ノ門金刀比羅宮」はかっけー。電波街宣車トラックを都心に走らせる名物おかき屋「播磨屋本店東京本店」へはこちらでお降りください。
赤坂見附:コリアン臭漂う高級官僚御用達繁華街赤坂の外れ。向かいは参議院宿舎とホテルニューオータニのある千代田区紀尾井町。昭和のプロレスラー力道山が刺された高級クラブ・ニューラテンクォーターがあったホテルニュージャパンの跡地はプルデンシャルタワーに。
青山一丁目:駅前に都営住宅だってある、キラキラ感も薄まる青山の外れ。交差点北東には赤坂御用地、南側には都心屈指の面積を誇る青山霊園もある。
外苑前:駅は地下鉄銀座線のみ。外苑いちょう並木通りにはシェイクシャック等のシャレオツ意識高い系食い物屋が立ち並びキラキラ女子が大行列。
表参道:世界のブランドショップが揃う街「青山」が児童相談所建設に揺れている。名門公立御三家の一つ青南小学校に我が子を通わせるべくおセレブ教育ママが数億掛けて引っ越してくる土地。でもボロい都営住宅とかUR賃貸住宅もあるんですよ?
赤坂: 駅前にはTBS放送センターと赤坂サカス。高級官僚と韓国人が集う夜の街。古くは力道山の時代からコリアタウンの趣きあった土地。ヤクザと韓国人しかいないから「ヤッカン通り」と呼ばれていた赤坂の商店街の裏歴史。
乃木坂: 国立新美術館と青山霊園、乃木神社などがある、赤坂と青山と六本木の中間地点。某アイドルグループのことしか出てこない。青山霊園外れのかおたんラーメンえんとつ屋が旨い。

地下鉄日比谷線沿線

半グレと外国人の溜まり場「六本木」

広尾:渋谷区との区境の街。東京都立中央図書館がある有栖川宮記念公園、その正面には大使館員御用達高級スーパーナショナル麻布。中国・ドイツを筆頭に世界各国の大使館が集う。名門進学校広尾学園もこちら。
六本木:外国人と半グレ連中が集まり有名スポーツ選手や芸能人が羽目を外す夜の街。ハロウィンの時期に来るとえらいことになってます。ヒルズ族ともてはやされた時代も既に一昔。バブルの時代にはアッシー君とメッシー君を連れてイタ飯を食べる聖地だった西麻布。青山霊園寄りの一画には今も米軍基地のヘリポートと新聞社がある。
神谷町:東京タワーの最寄り駅。出世の階段で有名な愛宕神社下と六本木五丁目「仙石山」には地上げ廃墟が痛々しく残っている。民放の異端児・テレビ東京本社が最近まであった。
虎ノ門ヒルズ:ノロノログネグネ運転でおなじみ日比谷線に待望の新駅登場が決まり、さらに電車の動きが遅くなること必至。高輪ゲートウェイとは違ってカタカナ駅名なのに叩かれない不思議。

地下鉄南北線・都営三田線沿線

韓国民団も韓国大使館もある都心のコリアタウン「麻布十番」

六本木一丁目:アークヒルズ、泉ガーデンタワー、六本木グランドタワーと超高層オフィスビルが林立。テレビ東京の本社はこちらに引っ越しました。六本木二丁目には年に二度しか入れないアメリカ大使館宿舎の敷地が広がる。
麻布十番:20世紀の終わりに地下鉄駅が開業、隣の六本木ヒルズの影響か下町全開だった商店街が急激におセレブ化。韓国民団の韓国中央会館や韓国大使館がある関係で韓国料理屋が多い。古川を挟んだ向かいの三田一丁目(三田小山町)は木造アパートが密集する昭和の下町風景が残る。
白金高輪:地下鉄南北線と都営三田線が合流して東急目黒線に入る乗換駅。駅から地上に上がると幸福の科学の施設がドドーン。古川沿いの白金奇数丁目下町エリアにも近く四の橋商店街付近には町工場も点在する昭和の街並みが。
白金台: シロガネーゼなる気持ちの悪い言葉を生んだ港区のセレブタウン。通称プラチナ通り沿いにお高級ショップが立ち並ぶがややブームが過ぎ去った感が。そんなプラチナ通りのドンツキ、白金台交差点に新進気鋭現れたのは「プラチナドンキホーテ」。
三田: 都営三田線ユーザーにとっての「イコール田町」。慶應義塾大学の本拠地があるためかお坊ちゃん学生がやたら多い。商店街も学生向けなガッツリ飯屋が多く、あの「ラーメン二郎」発祥の店である三田本店も当地にある。聖坂にある個人がDIY建築でガッツリ作り上げた「蟻鱒鳶ル」も隠れた名物。
芝公園: ここで気になるのは「芝プー」と一部では呼ばれる区営プール「アクアフィールド芝公園」の存在。夏場の開放期にはプールの半分が親子連れの健全エリア、もう半分がビキニパンツ姿のガチムチ兄貴が集まりむさ苦しく身体を見せつけ芋洗い状態になっている不健全エリアとなっており見た目に凄い。
御成門: 慈恵医科大学のシマ。東京タワーや増上寺にも程近い。
内幸町: 都営三田線ユーザーにとっての「イコール新橋」。ここが新橋の最寄り駅であると気づかない、土地勘のない観光客多数。駅名の非統一性にかけて都営地下鉄は不親切極まりない。

都営浅草線・大江戸線沿線

十中八九“北区赤羽”と間違えられる港区の赤羽小学校

汐留:日本テレビ社屋や電通本社ビルがそびえる、新橋の駅東側の再開発エリア。シャレオツ風味に作り上げたはずの「イタリア街」に行くとそこにはJRAの場外馬券場・ウインズ汐留があり、相も変わらずオッサンの街・新橋らしさを放っている。
大門:都営地下鉄ユーザーにとっての「イコール浜松町」。オフィス街とサラリーマン向け飯屋が無尽蔵にある。
泉岳寺:都営浅草線が京急線に乗り入れる駅。五反田・西馬込方面は盲腸線扱い。赤穂浪士が眠る歴史の地・泉岳寺も新駅「高輪ゲートウェイ」の最寄り駅に。泉岳寺の近くにあるごっつい白亜の宮殿は「幸福の科学東京正心館」。こちら白金高輪エリアにはエル・カンターレ村が形成されております。
高輪台:高輪ゲートウェイ駅とは無縁そうな、高輪南西部の高台に住んでいる人達が使っている駅。同じ都営浅草線沿線で泉岳寺から北に向かうためには基本乗り換え必須になり不便。
赤羽橋:住所で言う東麻布・三田にあたる地域だが、都営地下鉄の駅名は古川に架かる橋の名前を採用。そのため無関係の「北区赤羽」と混同してしまい赤羽駅まで行ってそこで降りてしまい途方に暮れる人間が度々いるという噂。

ゆりかもめ沿線

レインボーブリッジ封鎖でおなじみお台場エリアの足、ゆりかもめ

竹芝:同じ東京都に属する伊豆諸島や小笠原諸島行きのフェリーが出航する竹芝桟橋。くさやや明日葉など東京離島の土産物や食い物が手に入る「東京愛らんど」も気になる。夏場になると通称“ナンパ船”と言われる「東京湾納涼船」が運航され、浴衣姿のウェーイな男女が押し寄せ不快度数が急上昇する。
日の出:隅田川を上る浅草行きと対岸のお台場行きの水上バスが出ている。都内にも数店舗しかいない、ローソンかと思ったら「ポートストア」だった、というイレギュラーなコンビニ店舗が見られる場所。
芝浦ふ頭:ゆりかもめがレインボーブリッジを渡る手前の港湾労働者街。こんな寒々しい倉庫街にも近年ファミリー向けマンションが建ち始めている。品川埠頭方面、港南五丁目には外国人が大勢押し寄せる東京入国管理局もあり、品川駅から出ているバス乗り場から既に異国情緒漂っている。
台場:レインボーブリッジもしくはりんかい線で渡る東京の埋立地。フジテレビ社屋やお台場海浜公園、アクアシティお台場、デックス東京ビーチなどがあるのが港区側。ゆりかもめお台場海浜公園駅前にはタワーマンションや「シーリアお台場」なる団地まである。

港区に関係する何かを適当に並べた

都心に住む by SUUMO (バイ スーモ) 2019年4月号
「六本木」には木が6本あったのか? 素朴な疑問でたどる東京地名ミステリー (朝日新書)
近代東京の地政学: 青山・渋谷・表参道の開発と軍用地
青山学院 中等部 平成31年度用 【過去10年分収録】 (中学別入試問題シリーズL4)
2麻布中学校 2019年度用 10年間スーパー過去問 (声教の中学過去問シリーズ)
慶應義塾大学(総合政策学部) (2019年版大学入試シリーズ)

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