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世田谷区アーカイブ setagaya

下北沢・漫読家東方力丸

世田谷区ってどんなとこ?

世田谷区は人口86万人を超える23区最大の人口を誇る。もはや鳥取や島根が県単位で束になっても追いつかない程の勢いを見せる区だ。ただし面積も広く、路線ごとに街の雰囲気も全然異なる。小田急と京王がクロスする下北沢は万年学生街であり、東京生活を夢見る若いカッペ学生に混じって売れない役者や音楽家、上記youtube動画にもある謎の漫画朗読家など意味不明な民族でごったがえしている反面、東急沿線は三軒茶屋などを除けば総じてお上品な感じの純な住宅地がこれでもかと広がっている。正直東京DEEP案内的にはあまり面白くない場所だが、都内唯一の自然の渓谷「等々力渓谷」や国分寺崖線沿いのジェットコースター並みの急勾配、未解決のままの上祖師谷の一家殺人事件があるなど時折ミステリアスな側面も見せる。

世田谷区DEEP案内マップ

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巷では冬季五輪の真っ最中のようである。スポーツ関連には全くもって疎い東京DEEP案内取材班にとっては、冬季五輪がカナダのバンクーバーで開催されている事を初めて知ったのが2ちゃんのニュー速のスレという状況が当取材班のスポーツへの無関心さを物語る。

しかしつい最近までは東京の市街地各所に五輪マークをはためかせて、オリンピックを東京に!などと招致に熱を入れまくっていたのは記憶に新しい。どうせリオだろ、リオに決まってる、と端から思っていたが2016年の五輪開催地は予想通りの結末となった。

今でこそ日本において五輪熱というのは一部のスポーツ愛好家に留まるだけで、後はマスメディアの押し売りのような五輪放送キャンペーンばかりが目に付くだけというのが現実のようだが、およそ45年前の昭和39(1964)年に実際に東京で開催されたオリンピックは、まさに国民的行事として盛大に行われたものだったという。

2016年東京五輪が幻となった選考会の翌日に、かつての東京五輪のメイン会場だった世田谷区の駒沢オリンピック公園を何気なく訪れた。公園の中心にあるオリンピック記念塔は開催当時の姿を留めたまま今もそびえ立っている。

三軒茶屋駅を降りて栄通り方面へ徒歩10分。平凡な一軒家が総じてイメージされる世田谷区にも年季の入った都営団地群が存在している。
「都営下馬アパート」だ。

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かつて「駒場野」とも呼ばれた丘陵地に築かれた広大な軍施設「駒沢練兵場」を抱えていた土地に、東京都が戦後の高度経済成長期を迎えるにあたり住宅整備を行った。一番古い住宅は1958年竣工。もともと下馬引沢村があったことが地名の由来で、馬引沢の名に因んでここら一帯が駒沢と呼ばれていた歴史があるそうだ。

三軒茶屋駅前のDEEP闇市ゾーン、通称「三角地帯」を後にした我々は玉川通りを横断して南口の栄通り商店街の方向を進むことにした。

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栄通り商店街はとりたてて闇市臭もなく平凡な世田谷の商店街といった感じの場所だ。そしてここからも駅前高層ビル「キャロットタワー」の姿を背後に拝むことができる。高層建築の少ない世田谷区ではかなり目立つ存在である。

とても東急沿線だとは思えない闇市の風情が残る街「三軒茶屋」。
「ゆうらく通り」や「エコー仲見世」など、闇市発祥の横丁や商店街が並ぶ通称「三角地帯」はまだまだ続く。

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「ゆうらく通り」などがある三角地帯の先端部から少し逸れた路地に入ると、やはりそこでも怪しげな空間が残っている。スナックやバーが多いせいか昼間は非常に閑散としている。

渋谷にも程近い、東急田園都市線が走る街「三軒茶屋」を訪れた。

昔は「玉電」と呼ばれていた路面電車が走るだけの、いたって田舎臭い郊外の町に過ぎなかった場所。江戸時代に街道の追分にあった三軒の茶屋が地名の由来という非常に安直すぎるネーミングであるが、地元民には「三茶」と呼ばれている。

戦後に宅地開発が盛んになり、すっかり都会の仲間入りをしたかのような佇まいを見せる街。

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三軒茶屋のシンボル的存在として君臨する駅前複合商業ビル「キャロットタワー」は建物の色がにんじんみたいだからという中学生の命名でつけられたというこれまた非常に安直すぎるネーミング。1996年に完成して以来、三軒茶屋の顔となっている。

なんとなく普通っぽい感じがする東急沿線の街の一つではあるが、この三軒茶屋には世田谷区らしくない高密度バラック駅前闇市が存在している。それはこのキャロットタワーのすぐ正面、玉川通りと世田谷通りの分岐点にある通称「三角地帯」に今もびっしりと残っているのだ。

昨今はゆるキャラブームだかなんだかメディアが喧伝するおかげで、全国各地に意味もなく変なマスコットキャラクターが増殖する傾向にあるわけだが、その先駆者となったのが彦根市の彦根城築城400周年祭の「ひこにゃん」だったのは記憶に新しい。

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ひこにゃんに関しては個人的意見として「着ぐるみ」に評価をしているので、原作者のイラストには別に興味もへったくれもない訳だが、このひこにゃんのモデルとなったのが彦根藩2代目藩主の井伊直孝を落雷の難から助けたと言われる白い猫であり、この白猫伝説の舞台となった寺が世田谷区にあるこの「豪徳寺」なのである。

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世田谷の閑静な住宅に囲まれた豪徳寺。一説によれば招き猫発祥の地とも言われる、猫の寺。
猫好きならば参拝しない手はない。そんなわけでやって参りました。

東京で唯一路面電車が残ることで知られているのは「都電荒川線」だが、厳密に言うと都内にはもう一つ路面電車タイプの路線が走っている場所がある。東急世田谷線だ。

この路線は大正14年に開業した前身の「玉川電気鉄道」(玉電)がはじまりで、現在東急田園都市線の「三軒茶屋駅」から小田急線豪徳寺駅前の「山下駅」を経て京王井の頭線の走る「下高井戸駅」までを結んでいる。路面電車だが、全区間が専用軌道になっているので道路を走る車と同じ場所を走ることはない。

運賃は他の東急線とは完全に独立しており全区間140円均一と、かなりイレギュラーな路線である。世田谷区民でなければあまり知られていないであろうこの電車に乗るため、三軒茶屋駅を訪れた。

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渋谷から東急田園都市線に乗って三軒茶屋駅で降り、世田谷線ホームまでは結構歩く事になる。三軒茶屋駅前が再開発されてから駅の位置が変わっており、慣れないと駅を探すのに少し混乱する。完全に路面電車な世田谷線の車両に乗り込む際、運賃箱に140円を入れるのだ。

東京と一言で言えども相当広いので、結構あちこち行った気になっているのに全然知らない場所がまだまだいっぱいある、そう実感している今日この頃。ところで「東京23区唯一」という括りで探り出すと、結構マニアックな物件が転がっていたりするので、そこがまた面白い。

世田谷区等々力という街に「東京23区唯一」の自然渓谷があるという話を聞いた。
八王子とか奥多摩とかではなく、23区にある自然渓谷。
どんなもんなのかと思い、東急大井町線に乗って等々力駅を目指した。

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普段はあまり乗る事がない東急大井町線だが、東横線自由が丘もしくは田園都市線二子玉川駅から乗り換えて等々力駅で降りるとそこには早速「等々力渓谷」の案内が示されている。駅徒歩3分の自然渓谷なのだ。

人口密集を続ける東京、様々な人が住んでいてたいそう面白いのだが、在日コリアンや同和、ウチナーンチュ(沖縄人)などといった日本で長くに渡って暮らし続けているマイノリティの存在に我がDEEP案内はとりわけ敏感にスポットを当て続けてきた。

マイノリティであるからこそ経験してきた差別と貧困、そこから生まれるソウルフードの数々。我々も事あるごとに関西や関東の各地でかすうどんを食ったりホルモンを食ったりしてるわけですが、マイノリティの文化はDEEPとは切っても切り離せないとつくづく思う。

で、またしてもとある方からタレコミを頂いた訳であるが、杉並区にも沖縄タウンがあるぞ!という話だった。関東で沖縄タウンと聞くと神奈川県に入れば横浜市鶴見区などがあるが、東京都内でここが沖縄タウンだ!という場所があるのはあまり聞いた事がない。

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その「東京の沖縄タウン」を訪問するため、私は普段あまり乗る事がない京王線に乗って代田橋という駅に降り立った。新宿を出て笹塚の次にある駅だ。京王新線で来た場合は新宿と笹塚の間に初台と幡ヶ谷が入るわけだが、いずれにしても新宿からは至近距離にある。

下北沢駅を降りて東に歩き、「レインボーゲート」と呼ばれる、ギリシャ神殿風にペインティングされた京王線のガード下を潜った先の雑居ビルに、見るからにヤバげな店の存在あり。

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緑地に白文字で「大●堂(自主規制)」と書かれた店。
もちろん「あの草」の事だよね?
これはギャグで言っているのか、それとも本気なのか?!

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わかりやすく一枚の図にしました。

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