年末恒例の未解決事件「世田谷一家殺人事件」の舞台・祖師谷公園を見に行った 

世田谷区

世田谷で起きたあまりにも有名な未解決事件、世田谷一家殺人事件の舞台である世田谷区上祖師谷はどの駅からも遠い陸の孤島だが、千歳烏山からバスに乗れば案外すぐに行けるという事を知り、ついでに行ってみる事にした。

千歳烏山駅南口の商店街を出た所から、成城学園前駅行きの京王バスに乗ってしばらく走ると「榎」という交差点に出て、そこから上祖師谷の住宅地を抜ける事になる。そのままバスに乗っててもいいのだが、かなり手前の榎バス停で降りて、そこから歩く事に。

「えの木湯」というユニークな外観の銭湯が目印。

上祖師谷の住宅地を横断する都道118号、この道がかなり曲者で、車幅は狭く歩道もなく曲がりくねっている割には、東西の移動はこの道くらいしかなく、日中でもかなり激混みでなおかつ歩道もないというドエライ酷い道なのである。

この渋滞ならバスに乗っても徒歩でもそんなに時間が掛からなかったりする。っていうか世田谷の道路事情って最悪だよなあ。人気の住宅地だからってカッペがみんな飛びついて住むからインフラが追いつかなくなる。

榎交差点から祖師谷公園までは約500メートル程度。辛うじて最寄り駅なのが千歳烏山か成城学園前かという事になるが、どちらも1キロ半程度の道のりなので、老人方にとっては路線バスが唯一の足みたいなもの。

ただ細いだけならまだしも、アップダウンもあるしカーブも多い。そして道端に電柱が張り出しているわ、もうちょっと何とかならんのか。

これから殺人現場を見に行くのもあるし、道中でバスに轢き殺されたりしたくないので道端の道祖神に手を合わせておきました。狭すぎるよこの道。よく事故とか起こらないのだろうか。

ガソリンスタンドの隣にかなり古い時代の三輪自動車が駐車場に停められたままになっていた。このくらいの車が普及していたらすれ違いに問題なかっただろうが、昔の道を作った人間がモータリゼーションにそこまで想像力を働かせるはずもない。

そうぶつくさと道の狭さに文句を垂れていると、駒沢大学祖師谷寮、さらにその向こうに祖師谷公園が姿を現す。

この付近の住宅街には未だに未解決の世田谷一家殺人事件に対して懸賞金1000万円が懸けられた指名手配の張り紙があちこちに貼られている。もうかれこれ10年以上経つ割には何の証拠も掴めていない。犯人の顔写真すら分からない割には一家全滅した家族の写真だけが生々しく晒されている。犯罪被害者の人権には疎いよなこの国は。

渋滞が続く都道118号をウンザリするまで歩いてようやく祖師谷公園に着くが、まだ渋滞が途切れていない。いつか来ようと思っていた、事件の舞台となった公園の入口にようやく立つ。

公園入口付近には近所のガキンチョやらがスケボー広場として使っている区画があり、スケードボードが走る音がコロコロと聞こえてくる。

祖師谷公園は旧東京教育大学の農場跡地を中心として戦後から公園整備が進められ、公園内を南北に流れる仙川の両側に広がる。そして未だ公園整備は未完のままで、中途半端に用地買収が行われている最中で、公園内に立ち退きの済んでいない家々が立ち並ぶという奇妙な状態が続いているのだ。

そして事件のあった家も公園内にある立ち退いていない家屋の一つだった。これからその場所を見に行く事にする。

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