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【館山市】これが南房総最大の歓楽街!館山駅前「渚銀座」が真っ暗過ぎる件(2010年)

千葉県という土地は非常に広い。ただ単に東京のベッドタウンとしてしか認識されていないようでは実に勿体無い。東京駅から片道たったの15分で行ける浦安のような千葉県もあれば、片道3時間近くも掛かる千葉県が、南房総の中心地である館山だ。館山と言えばマイナー過ぎて同じ千葉県民にもハブられてしまうような地域だが、有名なネタでは元X JAPANのYOSHIKIとTOSHIの出身地であり、古くは「南総里見八犬伝」で知られる武将里見一族が支配する城下町である。

東京湾アクアラインが開通して南房総が近づいたとは言え、それでも館山まで来てしまうと日帰り圏で行ける近さとは言い難い。JR館山駅に着いた時にはすっかり日が暮れてしまっていた。夜7時台で駅以外は真っ暗という房総半島の最果てクオリティ。

それでもここは千葉県のはしくれ。2010年千葉国体をアピールすべく駅前に置かれたチーバくんをかたどった植木が寂しく突っ立っている。無理矢理作った感が全開で全然チーバくんになっていない所はご愛嬌である。

JR館山駅前のロータリー。もはやこの土地は南国なのだろうか、ロータリーの中央にはどでかいヤシの木がこれ見よがしに飾られていて風情を誘う。駅舎も何やらスペイン風味の建物に作り替えられている。

一般ピープルが南房総を観光に来るきっかけはだいたい海と戯れて海の幸にありつく事だ。しかし名所は館山に限らず南房総各地に点在していて一ヶ所にまとまっておらず、結果どこの街を見ても絶望的に寂れた街並みを拝む事になる。

リニューアル済みで妙に小奇麗なJR館山駅の改札口まで行くと、意外にも東京都心と変わらないSuica対応済みの改札機が置かれていた。館山からは内房線で千葉駅や東京駅方面に向かう電車と、安房鴨川方面に向かう電車がある。

さらに運賃表を見ると1620円以内の近距離切符は千葉県内オンリーである。いかに館山が地の果てにあるかという事を実感させられる。ちなみに東京都内は2210円。通常は特急利用となるので、片道4020円となる。

今回は南房総最大の歓楽街と言われる館山駅前の渚銀座商店街の夜の風景を見るべくこの地を訪れた。もっとも、時間が無かった為そこ以外に見る余裕がなかったというのもあるが、ともかくこの辺が街の中心でもあるので、手早く街の様子を見に行く事にする。

館山駅前で最も賑わっている様子を見せるのは、やはりパチンコ屋しかなかった。地方の街は駅前よりも郊外のロードサイドの方が栄えていたりする事が多いので、この状態も致し方ないのかも知れない。

パチンコ屋の脇から渚銀座商店街の飲食店群が現れ始める。ぽつりぽつりと闇夜に赤提灯とスナックのネオン看板が光っている。

どうやらここが南房総最大の夜の街らしい。看板の灯りが眩しいが、全然人通りがいなかったりする。まだまだ全然宵の内だというのに淋しい事この上ない。

それでもちらほらと飲んだくれのオッサンがふらふら歩いている所を目にする。館山も銚子などと同じく漁業の街で、荒っぽい海の男がきっと多いのだろうが、こちらは銚子よりもさらに活気に乏しい。

渚銀座商店街は館山駅西口から海岸沿いまでの約100メートル四方の土地に広がっている。だが商店街と言える程の栄え方をしているはずもない。

南房総最大でかつ唯一の歓楽街がこの様子なので一体この辺の男女はどこでどう遊んでいるのだろうか甚だ疑問が湧く訳だが、控えめにスナックや居酒屋がある以外は本当に何もないのである。あからさまな風俗店らしきものも一切見かける事はない。

唯一色めき立ちそうな気配のキャバクラの店舗の前も、ひたすらしーんとしている。

救いようのない過疎地といったイメージすら浮かび上がる南房総最大の街・館山。東北の歓楽街とタメを張れそうなテンションだが、こう見えても海上自衛隊の航空基地があり、それなりに基地の町としての側面もあるのだ。

今では見る影もない歓楽街だが、かつては立派なストリップ劇場(渚ミュージック)もあったらしい。現在はどこにも痕跡が見当たらない。

関東の最果て、千葉県の最果て、東京から片道3時間も掛かる秘境地帯・南房総の中心都市館山。南房総最大にして唯一の歓楽街と言われる館山駅前「渚銀座商店街」の夜の風景を引き続き見て行く事にする。

館山の歓楽街は、まだ日が暮れて間もないにも関わらず、スナックのネオンサインが目立つばかりで人の姿を見かける事が殆どない。南房総の街はまるで北東北のようにみんな寂れているという話は聞いていたが、むしろ青森の歓楽街よりもこっちの方が淋しいように思える。東京への中途半端な距離感がそうさせるのだろうか。

寂寥感満載の夜の街に輝くネオン看板には「夢」「純愛」と書かれたスナックの屋号が、なんとも言えない哀愁を感じさせる。

この辺では珍しいビルタイプの飲食店街、しかしテナントガラ空きなのかして「売物件」の看板が正面にでかでかと飾られていた。3階には熟女がいるらしいです。

「サロン」と看板を掲げた一軒の店。その外観からして、ようやく風俗店らしき物件が…と思ったが、実際は普通のスナックかも知れないし、店の表だけ見ても案内表示が一切なかったりする。

もしかしたら、ちょんの間くらいはこっそり営業しているかも知れないが、都心に居るような怪しい客引きの中華立ちんぼがいるわけもなく、ただひっそりしている。

暗闇に包まれた歓楽街では、スナックのネオン看板だけが頼りだ。しかもよく見るとそのネオン看板も数十年は時を刻んでいそうなものばかり。二世代くらい前の世界に戻されたような気分になる。地方都市の貫禄十分です。

渚銀座商店街でほぼ唯一、そこそこ人や車の往来が頻繁な通りに足を踏み入れると、そこは風俗店でもスナックでもなく焼肉屋があった。こんな地の果てのような場所でも韓国系の店はちょこちょこ点在している。

それにしても地面のアスファルト舗装がぐちゃぐちゃに波打っていて酷い。危うく躓きそうになった。

歓楽街のネオン看板は、西側を南北に貫く通りを境にほぼ途切れている。その向こうは館山湾に面して北条海岸が広がっている。

都内や千葉の通勤圏に限らず、地の果て館山においても、こうしたスナックやクラブで働く女性にはフィリピン人や中国人が非常に多い。

飲食店に紛れてアカスリエステ店もあった。「女性もどうぞ」と控えめに書かれているが、外国人が頑張って書きました系のいびつな日本語で書かれていて笑える。

あと、他に見かけたのはボクシングジムである。東京では宝石業と風俗業を運営している角海老がボクシングジムをやっているように、この業界も夜の世界と密接な関係にある。

どこを見回しても真っ暗でどうしようもないので、渚銀座商店街の地図でも見る事にした。見るからにかなり古そうな看板で、掲示されている店舗のうち何割が現役なのかもよくわからなかったりする。

闇夜に紛れてよく見えなかっただけかも知れないが、飲食店の屋号にやたら変なものが多い。「自宅」「愛人」ってなんだよ。

「白頭山」といった、明らかにアッチ系の経営者がいるとしか思えないような店もあるようだ。歌舞伎町とかで見かけるスナックとは、やはりどの店もどこかしらネーミングセンスがズレている。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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