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館山市・船形山大福寺「崖観音」 (1)

東京DEEP案内取材班、とある連休中にゴチャゴチャした都心を離れて、どうしようもない寂寥感を味わう為、関東最強の過疎地帯・南房総へ小旅行に出掛けた訳だが、1泊2日の旅程では房総半島一周どころか内房一帯をさらっと撫でるくらいの事しか出来ず、千葉県の県土のあまりの広大さにあんぐりして帰ってきた次第である。

館山市内に入った所で山肌の崖っぷちにお堂がデデーンと建っているスリリングな光景を目にした。地元民の間では超有名だが、知らないよそ者が見るとビジュアル的にビビってしまう。
船形山大福寺、通称「崖観音」である。



その名の通り、崖っぷちに朱塗りの観音堂をおっ建てている、なかなか壮観なお寺なのだが、ここを素通りする訳にはいかんなと、寄り道がてら参拝する事に。場所は内房線那古船形駅から西へ1キロ程度の場所にあり、その気になれば電車で立ち寄る事も可能だ。

寺の入口には本尊である磨崖十一面観音立像についての説明がある。地元・船形の漁民の安全と豊漁を願う為に作られたとある。平安時代中期に作られたと言い伝えられている。

境内に足を踏み入れても、崖の観音堂はまだまだ上にある。鳥取にある三佛寺投入堂ほどのアクロバティックさは無いにしろ、あんな崖っぷちに立派な観音堂をこしらえる信仰心の厚さに感心する。

こちらが崖下の本堂。崖の観音堂があまりに存在感が強すぎて全然見向きもされずちょっと可哀想な感じもする。両脇にはぶっとく成長したソテツが植わっていて、どこかしら南国ムードが漂う。

本堂から向かって左脇に観音堂への参拝路が用意されている。我々のようにドライブ中に崖観音を見つけて、何だあの寺は?!と驚いて見に来る客が多いのか知らぬが、観光客っぽい人の姿が割と多い。

遠目に見るとイカツイ崖観音だが、実際に参拝路を登って来ると、崖下からはものの3分か5分くらいで辿り着く。観音堂を目の前にすると、間近に崖が迫る。

ようやく観音堂に到着したが、肝心の磨崖十一面観音立像はお堂の奥に安置されているとは言え真っ暗で殆ど姿を拝む事が出来ない。ちょっとガッカリである。

むしろ観音像よりも素敵なのが崖の上から館山市街を一望出来る事だ。千葉市から90キロ、東京から120キロ離れて辿り着いた、これが南房総最大の街の風景。

房総半島の先っちょで遮るものがないのだろうか、崖の観音堂の上に立つと海風の強さが半端ない。そこはかと漂う最果て感がたまらない。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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