レインボーブリッジを徒歩で渡るために芝浦埠頭までやってきた訳であるが、芝浦側から徒歩で橋を渡る為のルートは、都合よくエレベーターが用意されている。
そのエレベーターへ続く玄関。ケーブルを支えるアンカレイジの部分がビルになっているのだ。元々は観光用に整備されたためかこんなバブリーな造りになっているが、来てみたら人っ子一人いない。玄関の自動ドアも入場者整理のためか入口・出口が分けられているようだが、誰も人がいないのでは意味を成さない。
誰もいないエントランスホールを抜けてエレベーターを上がると一気にレインボーブリッジの上まで辿り着く。ここから遊歩道「レインボープロムナード」を伝って徒歩20分程度でお台場まで渡る事が出来る訳だ。
実は遊歩道は車道の両脇に整備されておりエレベーターも2基配備されている。お台場方面を見るなら「サウスルート」、都心方面を見たい場合は「ノースルート」を選ぶべし。
今回はサウスルートを選択。実際の遊歩道はこんな感じ。都道と隣り合っているために常に横を車が通り抜けて騒音と排ガスに晒される事になりかなり不健康な仕様。お台場デート中のカップルが間違えて入っちゃったら喧嘩の種になりそうですね。排ガス臭い!服汚れちゃう!
案の定そこらじゅう排ガスで黒く変色していた。意外にハードな遊歩道です。
都道のさらに内側にはゆりかもめの軌道があって頻繁に車両が行き来する。普通ならこれに乗ってお台場に渡るわな。
途中数ヶ所に設けられたスペースで休憩…できるほどの余裕はないが都道を避けて橋の上から景色を眺める事が可能となっている。金網越しだがそれでも爽快な眺め。天気にもよるがな。
レインボープロムナードから芝浦方面を眺める。昼過ぎに行ったら西日が差すので逆光となってしまった。時折ゆりかもめの車両がループ橋を伝って昇り降りしてくるのが見える。
レインボーブリッジの主塔部にやってきた。案内看板にも記されている通り、高さ52メートル。橋の建設当時にクルーズ客船クイーンエリザベス2号が通り抜けられるようにと設計されたが、客船の大型化で世界の主要大型客船の殆どが潜れないらしい。
さらに主塔部の展望スペースから芝浦方面を眺める。写真だけ見るといい風景だがあまりくつろげる場所ではない。寒いし。
吊り橋構造となっているレインボーブリッジを支える2本の主塔は高さ126メートルある。2本の間隔は570メートル。秒速67メートルの突風が来ても、関東大震災クラスの地震が来ても壊れない設計になっているそうな。
これだけの橋だと、やっぱり自殺の名所になってるんじゃないかと勘繰るのが我々取材班。
案の定首都高台場線の路肩に車を停めてそこから飛び込んで死のうとした奴が過去に何人かいたらしい。下の遊歩道はそれが出来ないように全面が金網で覆われている。それ以前に高さが中途半端なので海上に叩きつけられて全身骨折しても溺死しない限りは逝けない。人に迷惑掛けるんじゃねえよ。
お台場側の主塔部、アンカレイジを過ぎると遊歩道はそのまま下り坂が続きお台場方面に上陸することが出来る。
上陸地点はお台場の外れにあるマンション群だ。よくこんな孤島に住めるわなあと感心させられる訳だが、こんな場所を選んで住むような方々は自家用車所持率高そうですね。
お台場側の入口はエレベーターもなく平面から都道に沿って登っていく形になっている。ここでもノースルートとサウスルートの分岐が橋の入口にある。
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