【座間市】パスポートのいらない日本のアメリカ「米軍キャンプ座間」の桜まつり

毎年4月は桜のシーズン。桜と言えば花見という事で全国各地で会社や親戚などから花見宴会の誘いが次々掛かる鬱陶しい時期になるわけです。東京でも桜の名所と言えば異常な混雑でゆっくり落ち着く暇もなく、花見のどこが良いのだと悪態をつく気持ちが分からなくもない。

しかしどうせ同じ花見をするなら米軍基地で花見をするというのはどうだろうか。

神奈川県にあるキャンプ座間や横須賀基地などの米軍施設では普段一般人の立入りが禁止されているが、桜の開花時期に近い休日に基地内に入場できる機会がある。

中でもキャンプ座間の桜祭りは、広大な米軍基地の敷地内(一般人が立入可能なエリアだけだが)を自由に見学しながら花見も楽しめるという事で、東京DEEP案内取材班も実は2度訪れている。そのときの様子をレポートしたいと思う。

日本で沖縄以外で米軍基地が密集しているのは神奈川と東京にしかなく、関東近県に居なければなかなか見る機会のないものだ。一度くらいは見ておいて損はない。

キャンプ座間への最寄り駅となる小田急線相武台前駅を降りると、既に駅前から基地入口までの道に長蛇の列が出来ている。午前10時半の開門を前にする入場者の列だ。

米軍基地へ入れるとは言え、テロ対策で入場者には一通りの身体検査が行われる為、朝早い時間に来ると検査ゲートの準備に待たされる事がある。

駅から徒歩5分程度で米軍基地のゲートに辿り着くが、身体検査待ちで入場までにおおよそ30分程度掛かった。ゲートをくぐるとその先はアメリカ。新聞の自動販売機が置かれている。米軍の機関誌「Stars and stripes(星条旗新聞)」だ。

ゲートから各施設が集中しているキャンプ座間の中心部へは長い通路を歩く必要がある。およそ10分くらいは掛かるだろうか。両側には米軍関係者の居住スペースがあり、非常にリアルである。

Lodgingと書いているので宿泊施設だということは何となく理解出来る。広大な敷地はもしもの極東有事の際に米軍兵が駐留できるように整備されている。キャンプ座間には在日米陸軍司令部が置かれている。

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とぼとぼ歩いているとようやく基地の主要地域に差し掛かる。既に桜が満開となっていた。

一般開放日に行われる桜祭りでは敷地内に大量の屋台が置かれ、至る所で肉の焼ける臭いと煙が立ち込める。集まっている客も日本人とアメリカ人が半々だ。

ひっきりなしに焼かれるバーベキューは次々と来場者の胃袋に収まっていく。アメリカの料理はひたすらパンと肉ばかりだと実感させられる。

アメリカンな屋台はだいたいハンバーガーかホットドッグである。もっともらしく佐世保バーガーなどと言われてマスコミの露出度が激しいが、これも米軍基地で食われている一般的なハンバーガーの事である。

ややメキシカンがかったお姉さんが作るナチョスもアメリカでは一般的な屋台料理の一つだ。だいたいアメリカ人が何を食っているのかがよく分かる風景だ。

どの屋台の前も行列が長いのでそれなりに根気が必要となる。4月初旬とは言え、屋台料理の熱と来場者の人口密度とコンクリートの照り返しでかなり蒸し暑くなる。服装に気を付けた方が良さそうだ。

もちろんアメリカンな食事も盛り沢山だがそれ以外にも普通に焼きそばが焼かれていたりと案外普通の祭りに近いノリを感じる。しかしここは日本であって日本ではない、特別な場所なのだ。

もっぱら屋台料理を食べながら、時折行われるパフォーマンスを鑑賞するなどして過ごすのがキャンプ座間桜祭りの風景だ。来場者は家族連れが多い。

いかにもお子様向けなバルーン滑り台も用意されて普通に家族連れの行楽風景を見る事ができる。

こういう場所に来たらひたすら食うしかないとばかりに買ったスペアリブとナチョス。絶品って訳でもない味だが大雑把でワイルドなアメリカらしい屋台料理が堪能できる貴重な機会だ。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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