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稲城洞窟めぐり・威光寺の弁天洞窟 (2)

東京都心から程近い稲城市の京王よみうりランド駅近くに存在する威光寺の弁天洞窟。新東京百景にも選定されている有名な場所ではあるが、そこは観光色が皆無な本格的な洞窟。よみうりランドのアトラクションより別の意味で楽しい事請け合い。
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まずはレンガ積みの洞窟入口にて手持ちのロウソクにマッチで火をつけよう。中はマジモンの闇の世界なので舐めて掛かると後で怖い目に遭う。早速洞窟内からはひんやりと湿った空気が漂ってきて、付けたばかりのロウソクの火が頼りなく揺れ動く。


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…これ一本で行けってことですか。はあ。
なお洞窟内は迷子になっても非常ブザーといった生温い装備は一切備え付けられておりません。なんでもお膳立てしてもらうのが当たり前で何かあるとすぐ他人のせいにする平成日本社会に取り残されたように珍しく自己責任の世界だ。
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恐る恐る洞窟内に足を踏み入れて行く。邪道にもストロボを焚きながら進んでいくと洞窟内は掘られた当時のまま、手掘りの壁面が非常に生々しい。表の看板にも書かれていたが入口から約10メートルは1500年前に掘られたものがそのまま残っているのだ。
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ここは吉見百穴のように戦時中に軍事目的で使われた形跡もなく、地下霊場の空気をそのまま残している。洞窟に入った正面に宇賀神が祀られてあり、その左手には弘法大師像。
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さらに壁伝いに進むと次々とくりぬかれた穴の中から仏像の姿が見える。一つ一つご尊顔を確かめるようにゆっくり進まないと、手持ちのロウソクが風で消えてしまうかも知れぬ。マジでヒヤヒヤさせられる。
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入口から二手に分かれる道は奥で再び合流する。その背後にはなんと階段が。本気でダンジョンっぷりを発揮している弁天洞窟。
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その階段を一段一段踏みしめて登った先には、商売の神様、えべっさんが鎮座していた。とりあえず商売繁盛よりも無事生還を祈願したいところです。
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ハンドメイド感全開でヤバげな雰囲気すら漂う洞窟、もし地震でもあったらヤベえなと思いながらも、地面を見ると水路だけはきちんと掘られているのが見える。穴澤天神社の横穴みたく地面がベチャベチャしていないのはこのためだ。
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我々は邪道なストロボ作戦で進んでいるので大した事ないが、ロウソクの明かりだけだと見ての通り一寸先は闇状態なのでどこを進んでいるのか本当に分からなくなる。入口の地図は何度も頭の中で思い返せるようにしておきたい。
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洞窟の最奥部には龍神像。案内図を見なければ龍神なのか何なのか判別不能なくらいの状態だが。まだこの奥にも大日如来像があるようだが怖いので引き返してしまった。
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洞窟中央に三ヶ月池と弁財天が祀られていて、ここが弁天洞窟の中心ゾーンであることが分かる。この周辺だけわずかに広くなっているが、相変わらず闇の中なので訳が分からない。
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そして闇の中に深々と水を湛える三ヶ月池の周りを眺めると、いきなり現れる巨大蛇…見る人が見るとトラウマになりそうな光景である。あまり人工物のない洞窟なのでこの大蛇の登場は不意討ちもいいところだ。
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さらにもう一体、洞窟の中を這い回る大蛇の姿があった。コワイヨー。生理的にやばくなってきたのでそろそろ弁天洞窟を出る事にした。ある意味人間の五感を研ぎ澄ませるには最適な場所だと言える。肝試しにオススメであるが、一応信仰の場なのでそこは考慮の上で訪問を。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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