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世田谷・九品仏 (2) 九品仏唯在念佛院浄真寺

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電車が1両はみ出して止まる九品仏駅の様子を見に来ただけではただの鉄ヲタでしかないのでせっかくなら駅の名前にもなっている「九品仏」を見に行こうと言う事で、駅前にある九品仏浄真寺に寄る事にした。

九品仏駅前交差点からこれ見よがしな参道が伸びているので迷わず来る事ができる。参道商店街と言う程の規模のものもなく、至って静かな場所だ。



境内案内図を見てもかなり広大な寺であることが分かる。世田谷は大小様々な寺の宝庫だが、九品仏浄真寺クラスの大規模なものは数えるくらいしかない。

参道入口に建つ「禁銃猟 警視庁」と書かれた石の標柱。見ての通りすこぶる古びている。ここで猟銃を使うなという意味だと言う事は見れば分かるが、明治32年の日付が入っていた。100年前の世田谷は自然豊かな山だったのだろうか。近所に同じ標柱が数ヶ所残っているそうだ。

浄真寺の山門。その横には「もうすぐ春 堪えることも人生」と綴られている。人生の春まだ遠し。いくら耐えても寒さが身に染みる。世間の感覚はみんなそんなものなのだろうか。

浄真寺は正式名称を「九品仏唯在念佛院浄真寺」。元は吉良氏の居城である奥沢城だったが、その跡地が寺になった。九品仏というのは境内奥の三仏堂にそれぞれ三体ずつ九体の阿弥陀如来像が祀られている事から来ている。

山門をくぐり右手の建物が閻魔堂。

中を見ると確かに閻魔様が鎮座しているがあんまり怖そうな顔をしておらず、おおよそ地獄巡りという雰囲気ではない。

自由ヶ丘にも近いのかしてデート中のカップルが多い境内はいたって平和でリア充マンセーといったところだが、実は過去に浄真寺境内で警備員が在日韓国人の街宣右翼ヤクザに射殺される物騒な事件が発生した事もある(→詳細
もしかすると参道入口にあった「禁銃猟 警視庁」の標柱が読めなかったニダか。
しかし街の歴史は調べてみなければわからないものだ。
ともかく街の平穏を脅かすヤクザは地獄に落ちるべきである。

大きな仁王門を潜ると右側に本堂が見える。本堂は反対側の三仏堂と向き合うように建っている。

本堂前には巨大な銀杏の木がどっしり腰を据えている。冬場だったので葉は落ちた後だったが、紅葉のシーズンにはさぞ美しい光景を見せるだろう。

本堂正面。さすがは駅の名前になるくらいの立派な寺である。10年前に起きたという事件を知らなければ本当に何の変哲もない寺だ。

本堂に向き合う三仏堂にそれぞれ三体ずつの阿弥陀如来像が安置されている。だだっ広く荘厳な雰囲気が漂う。

三仏堂は上品堂、中品堂、下品堂の3つから成り立っている。

肝心の阿弥陀如来像はいつ参拝しても遠目にガラス越しにしか見られないので、しっかり拝む事ができないのが残念。それでも立派な仏様である。どこぞの鉄道会社に煽られて新幹線に乗って京都や奈良まで行かなくとも、東京の街にもしっかり名刹は存在する。


9体の阿弥陀如来像にはそれぞれ「上品上生」「中品上生」といった名前が付いている。上品な仏様もいれば下品な仏様もいるらしい。読み方はじょうぼん、ちゅうぼん、げぼんである。「げひん」ではない。

参拝を終えた我々の元に一匹の野良猫が擦り寄ってきた。市川市の中山法華経寺の猫もそうだったが、寺の猫って妙に人慣れしまくっているよな。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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