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猫返し神社・立川市砂川町「阿豆佐味天神社」

世間の犬猫好きは古来から普遍的なものであるが、それが信仰と結びつく事もある。かつて多摩地方では養蚕業が盛んだった事もあり、養蚕の天敵である鼠を捕えることから猫が神の使いとして丁重に奉られていた、そんな風変わりな神社が立川市北部の砂川町の一画にある。
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それが砂川四番交番前交差点のそばにある「阿豆佐味天神社」。瑞穂町に総本宮がある神社だが、立川市の神社は「猫返し神社」とも言われ、ここで祈願すれば迷い猫が戻ってくるという言い伝えに基づき全国の愛猫家が訪れることで有名になっている。本殿は立川市最古の建築物となっており歴史ある神社だ。


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境内を訪れたのはちょうど七五三シーズンで親子連れの参拝客の姿が多かった。猫返し神社なのに「戌の日」が掲示されているのは隣の水天宮へ安産祈願に訪れる参拝客のためのもの。
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立川の米軍基地跡を見るために西武拝島線の玉川上水駅から散歩がてらにぶらぶら歩いていたらたまたま阿豆佐味天神社を見つけた訳だ。見た目は普通の神社でしかないが、境内の奥に入るとちょっと様子が変わっている。
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それが境内社の一つである蚕影(こかげ)神社。この地域で養蚕業が盛んだった頃に茨城のつくば市にある蚕影山神社から勧請されたそうだ。ここが全国の猫キチ…もとい愛猫家達にとって有名な場所となっている。
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まず蚕影神社の前に置かれているのが狛犬ならぬ「狛猫」だったりするので笑える。古来からこの土地では猫が守り神として信仰されていた訳だが、それがいつしか迷い猫が戻ってくるという言い伝えが広まり今に至る。
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どこをどう見ても猫にしか見えません。狛猫なんて全国的にはかなり珍しい存在だ。瞳の部分にはガラス玉が埋め込まれている。よくある狛犬のようなイカつさがない。
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やっぱりこういう神社に来たら絵馬掛け場を見なければならんだろう。結構沢山の絵馬が掛かっている。猫のイラストが書かれた「猫返し神社」の絵馬に綴られた愛猫への思いを眺めてみよう。
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どの絵馬を見ても祈願の内容は全て「迷い猫」ただ一点に絞られている。さすが猫返し神社。絵馬には愛猫の写真が貼りつけられていて飼い主の必死な思いが伝わる。
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愛猫の帰りを祈る人もいれば、願いが叶い無事に猫が帰ってきた人々による感謝の絵馬も掛けられている。猫は元来気まぐれな生き物だし発情期には勝手にどこかに行ってしまうもの。人間のエゴで飼われて云々言うのは野暮ったいのでやめておこう。
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東京近郊だけかと思ったら北海道とか書いてる人までいるし、愛猫家の底知れぬ執念を感じさせる猫返し神社の絵馬達。
ペットショップか繁殖業者の前に神社を勧請して同じ事やって欲しいね。同じ猫なのに人間の愛情を受ける受けないとでは天国と地獄。売れ残りはどうせ保健所行きとなるわけだから。
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傍らには玉砂利を敷き詰めた四角い囲いがあるがこれは間違っても猫用トイレではない。罰が当たるぞ。
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蚕影神社のさらに奥にあるのが立川水天宮。こちらは人間様の安産祈願所となっております。間違えてここで愛猫カムバックと祈願しないように気を付けるべし。
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「猫返し神社」などと言われているが境内ペット立ち入り禁止である。犬はもちろん神の使いである猫も入ったらダメなようです。残念!

猫神様の散歩道
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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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