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箱根にある謎の神社「箱根大天狗山神社」

神奈川県箱根町と言えば世界的に有名な観光地で首都圏住民が束の間の癒しを求めてロマンスカーに乗って訪れる場所な訳であるがお決まりの観光コースに沿って黒卵食ったりロープウェイや海賊船に乗ったりする程度でこの土地が持つ妙な磁場に寄せ付けられるかのように点在する怪しい宗教施設の存在は無視されている。

箱根登山鉄道の箱根湯本駅から箱根新道に沿って走る旧街道(県道732号)をバスで延々登っていくと須雲川という集落があるが、それを過ぎた辺りの所に突然派手派手しい大鳥居を構える神社が出現する。どうやら神道の神社という訳ではないらしい「箱根大天狗山神社」である。



この大天狗山神社、やはり普通の神社とはどこかしら違っていて何だかタイかベトナムあたりの寺院で見かけるような濃ゆい顔つきの天使ちゃんが大鳥居に乗っかっていたりと妙な光景が見られる訳だ。

あまりに気になったので参拝する事にした訳だが大鳥居の横に掲げられた巨大な「此の神社の由来」と書かれたプレートにはやたら長文な割には変な昔話形式になっていて全文読む気が起こらない。とにかく「特殊な神社で有る」と締めくくっているので確かに特殊なのだろう。

何よりもこの神社の最大の特徴は「日本で唯一の幼神神社」と銘打ってある通り、子供の神様を祀っているという事だが平べったく言えば「水子」の事である。この神社を運営する教団の用語では水子ではなく「幼童神霊」と言われている。さっきの鳥居の上に居たのも天使じゃなくて幼童神霊。ああ、そうなんですね。

信者以外でも参拝は自由との事で中に入る。境内の片隅には天狗茶屋なる休憩処もあり参拝者が食事したり一服できるスペースになっている。信者は本拠地である神奈川県を中心に2千人~3千人程度いるそうだ。

大きな境内案内図の看板もまだ部分的にしか描かれていない。恐らく今後拡張予定なんでしょうか。神社の境内もそれほど見た目には古さを感じないが、昭和50年頃からあるらしい。ちなみに箱根だけでなく秦野市や茨城県の加波山にも系列の神社がある。

我々がやってきた時には年越しの献灯式の準備に追われているようで作業着姿の神社の関係者が大勢設営作業の最中だった。これまた東南アジアの寺のような派手派手しい飾り付けで境内がデコレーションされている。

鳥居や建造物のコンクリートはしっかり作られているが一般的な神社にありがちな砂利道とか石畳といったそれっぽい情緒を誘うようなものが妙に少ない気がする。ちなみに神社開祖の長男が建設会社の社長さんらしい。

規模的にもノリ的にも大田区にある神命大神宮に近い立ち位置にあるローカル宗教団体なのかなあと見た目には感じたのだが…年越しに行われる「献灯式」の時には信者が一同に集まり境内一面がきらびやかにライトアップされる。その時に来てみた方が面白いかもな。

またこの神社では一部写真撮影不可。境内は構わないが本堂がある辺りは厳禁との事。神様が写真を撮られるのが嫌いだかららしい。関係者にしきりに念を押される。んまあ、肩身が狭いですねえ。

さらに奥に入っていくと境内社がいくつか置かれている。相変わらず派手派手しいガラス張りの社殿や置物などが個性を放っている。

山肌に掘られたトンネル内にも不動明王と弁財天が祀られた一画がある。鉄格子の中なんですが…

…という訳で最も肝心の部分のレポートが欠けてしまっている訳なのだが、本堂周辺にはゴッテゴテの宝石のようなガラス玉が転がる中に水子(幼神)供養に供えられた大量のおやつやキャラクターのぬいぐるみや置物などが大量に置かれていた。実物は是非とも現地参拝の上確認下さい。

また箱根大天狗山神社の近くには「天聖稲荷大権現神社」なる分社もあるのでこちらも忘れずに参拝しよう。ここも本堂の中は写真撮影厳禁だが階段の下からなら構わないという話だった。

こっちはお稲荷さんだけあって狐の置物が大量に置かれている。本堂の中がギラギラのゴッテゴテなのは共通していたんですが、信者の姿もなく訪れる参拝客は我々だけ。物好きですみませんね。

まだまだ日本には知られていない信仰空間が色々ある。箱根の旧街道沿いにひっそり佇む幼神神社へ、箱根観光の折にお立ち寄り下さい。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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