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【駅前廃墟】都営三田線「本蓮沼」駅近くの中山道沿いにそびえる謎の廃墟商店群

2020年開催予定の東京五輪、また首都圏一極集中の影響もあって都内の地価は某メロ選手の如くガンガンズンズングイグイと上昇気味で、特に駅近物件はマンションや商業施設などの土地需要が盛んになっている昨今だが、それは何も都内全域に当てはまる訳ではなく、おおよそメジャーな街に限られている。一方で誰にも地名を挙げられる事もないような不人気な街はいつまで経っても駅前がしょぼいままである。

今回お伝えするのは、そうした不人気タウンの一つである板橋区の都営三田線沿線「本蓮沼駅」の近く。上京組初心者がその地名を聞いてピンと来るならそれは圧倒的な少数派であろう。山手線との乗換駅である巣鴨から5駅9分、地の果てと思しき高島平よりもずっと近いが、駅前の発展ぶりは皆無。実のところ「北区」に属する赤羽西六丁目や西が丘といった地域(赤羽スポーツの森公園や国立スポーツ科学センターなどがある)もこの駅が最寄りである。

東京超マイナータウンシリーズ「本蓮沼」ってどこ?

文京区の「本駒込」や杉並区の「本天沼」などに倣って、読みは“ほんはすぬま”だとずっと思っていたのに、いざ来てみたら“もとはすぬま”が正しい読みだと初めて気付いたくらい、全くもって知らない土地だ。駅前は板橋区蓮沼町などに属するが、駅名は昭和43(1968)年の駅開業当時の旧地名「志村本蓮沼町」から取られている。大田区にある東急池上線蓮沼駅と被らないようにするためにこの駅名となった。

板橋区と言えば東武東上線がメインで、区北部の志村・高島平地域を走る都営三田線は空気のような扱いを受けていてせいぜい有名なのは高島平団地くらいで、その手前にある駅の中で「本蓮沼」は最もマイナーな存在に甘んじているのではないか。駅前の駐輪場を見るとそこそこ利用客はいるように思えるが、「東京の地下鉄駅最弱クラス」と評される北区の地下鉄南北線西ヶ原駅よりは乗降客数はずっと多い。

駅前にありがちな飲食チェーン店も、ここ本蓮沼に関しては牛丼松屋ととんかつ松乃家の店舗があるくらいで、あとは昔ながらのしょぼくれた個人商店が大勢を占める。駅前を走る中山道から赤羽方面に抜ける「蓮沼アスリート通り」沿いに若干商店街っぽいものがあるが、隣の志村坂上よりも全く栄えていない。

しかしなぜか大阪・南河内のソウルフード「かすうどん」を提供する関西風うどん専門店(うどんそばの浪花)だけはある件。下町好きな大阪人上京組には住みやすい街なのではないでしょうか。駅の東側に住めばバスでサクッと赤羽にも出られるし、駅前の飲食店も、このうどん屋含めて「食堂呑み」属性が高い。

本蓮沼の不人気ぶりを象徴する駅前廃墟商店群がひどい

そんな本蓮沼駅前だが、本当に駅前の一等地であるにも関わらずなぜか廃墟と化した商店がずらりと並ぶ異様な土地が存在している。国道17号(中山道)という目抜き通りにあるのに、この場所だけがずっと時を止めたままだ。

その商店長屋のうち最も駅寄りの南側の一画だけが辛うじて廃墟化を免れていて、「ラーメン豚翔」などという二郎インスパイア系ラーメン店になっている。以前は「蓮沼食堂」という同じ二郎系のラーメン屋だったらしいが、さらにその前は「天心」という中華料理屋だった。西台にある二郎といい、ドカチン貧民が多数住まう板橋区民の食事の「糖質・脂質」率の高さは非常に安定している。

ラーメン屋が一軒開いているのと、隣の「刷毛とブラシ (有)赤坂商店」以外は全てこの調子の廃れっぷりである。本来ならドマイナー過ぎる駅前とは言えども、超絶メジャーな国道17号・中山道沿いにある駅前物件なんだもの、ここに手を付けてマンションでも建てたいデベロッパーは山程いるはず。地主の意向でこの状態のままなんだろうか。

赤坂商店の左隣にある、既に廃業した化粧品店兼タバコ屋の残骸。容赦なくDQNがスプレーで落書きしまくって荒らされているのだが、2009年の古いストリートビューで確認すると「ホリグチ」と屋号が書かれたボロボロのテント屋根が辛うじて残っているのが見られる。

化粧品店の隣も同じく廃業した美容室の残骸。ここも落書き被害に加えて、建物崩落の恐れがある事を示すかのように単管バリケードとカラーコーンが建物の前に並べられている、ちょっといただけない状況。

ここなんか、もう何屋だったのか全く判別もできなくなっている。台風なんかで風のキツイ日にここの前を歩きたくはないだろうと通りすがりの人々も思うだろうが、これが駅前一等地にあるのが本蓮沼クオリティ。

最も北側に残された建物は既にその全体が蔦にまみれてしまっている。ストリートビューで2009年の様子を見ても一部建物崩落が進んでいる以外、外観上大して違いはないので、もう10年以上放置プレイをかまされているものと見て良い。

傍らにある歩道橋の上からこの建物全景を拝む事ができる。目の前を走る国道17号は埼玉人が自家用車で池袋方面に遊びに来る際の一番のメインストリートとなる場所だが、都心でもなく郊外でもない、ある意味最も素通りされやすい中途半端な場所なのだろうな。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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