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東武東上線で東京の最果てにある板橋のベッドタウン「成増」を歩く (2010年)

池袋から地下鉄有楽町線に乗っておよそ15分、東京23区の北西端の街、成増までやってきた。

成増は板橋区に位置するベッドタウンで、区内では大山に次いで繁華街となっている街。副都心線が開通して以降、新宿・渋谷方面へのアクセスも楽になった事もあって微妙に注目度も増している。

地下鉄有楽町線と副都心線が併走している奇妙な区間で、どちらの電車で乗ってきても降りるホームは同じだ。東武東上線の駅も近くにあって交通便も良い。

駅を降りると目の前を走る国道254号線川越街道に沿ってご立派なマンションがずらずらと建っていて、いやがうえに「都内」の風景が続く。こんな端っこまで発展しまくっているんだから東京は侮れない。

しかしここからすぐ先には埼玉県との境があって、都県境にあたる東埼橋交差点には「これより彩の国」などと笑える看板が建っている。そこを超えるとまるで別世界の農村風景が広がるのである。

東京か東京以外かというだけで雲泥の差であることを見せつけられる。

駅前には「なりますスキップ村」というふざけた名前の商店街があり、そこそこ賑わいを見せている。しかし妙に通行人に中国人が多いのは池袋中華街直通の板橋区ならではの光景か。

今回わざわざ成増までやってきたのには理由がある。この街に「東京大仏」が存在しているというのだ。大仏と言えば奈良や鎌倉のものを想像するが、歴史のある寺にこそ存在する大仏が意外にも東京の一角にあるというのはある意味でロマンを掻き立てる。

東武東上線の線路を跨いで北側に出ると、川越街道沿いの景色から一変し、一気に田舎臭い郊外のベッドタウンらしい光景に変わる。

成増駅北側に出ると、板橋区にありがちな丘陵地帯の中に新興マンションがぽつぽつ立ち並ぶ姿が目に付く。

一方でマンション建設工事中の現場も目立つ。最近開通した地下鉄副都心線効果を狙って不動産業者やデベロッパーがしのぎを削っているエリアであるようだ。

だが昔からの市街地に入ると落ち着いた佇まい、悪く言えば退屈な郊外の風景が続くばかり。正直あまりツッコミどころがない。

さらに駅から離れていくと、オフィス街でもないのに突然自社ビルを構えている日本の有名企業が現れる。ポテトチップスの湖池屋本社だ。なぜか板橋区や隣接する北区にはスナック菓子メーカーの本社が多い。湖池屋が成増に、カルビーが赤羽に、そしてわさビーフの山芳製菓がときわ台にある。

ちなみに成増の湖池屋本社にポテトチップス工場は存在していない。オフィスだけである。残念。

湖池屋本社を過ぎるとさらに田舎臭い風景に変わる。放置されたままのような廃屋らしき建物もあってなかなか香ばしい。

その先には都営成増団地が広がっている。昭和30年代に整備されたというかなり古い団地である。

車道に面した団地の一階に商店が入っている。

「成増団地商店街」の看板がやけにレトロ感を漂わせている。しょぼくれた個人商店が申し訳程度に並んでいてどうしようもない寂寥感が漂っている。

ここまで来ると駅からはかなり遠く、普段の買い物に駅まで行くのは面倒そう。ちなみに成増駅と西高島平駅の中間に位置しており、すぐ北側は埼玉県との境で、買い物する所と言えば県境の向こうの笹目通り沿いにドンキホーテがある程度。

成増団地の公園もすっかり役目を果たしてしまったかのような遊具が古びた姿を晒しているのみ。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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