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人面石に取り憑かれた男の執念の結晶「秩父珍石館」 (2)

今回秩父珍石館を訪れたのは珍石鑑賞だけに留まらずもう一つ目的があった。
この珍石館では普段の展示に加え男女のシンボルを象った「チン石」に「マン木」がこっそり隠されているという。それを是非見たかったのだ。
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…という訳で館長夫人にお願いして、特別に普段は棚の下に隠された館長の恥ずかしいコレクション数々を鑑賞する事にした。っていうか「神童」の真下に隠していたのか!


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館長夫人に扉を開けてもらった棚の中からは、ご立派なチン石とマン木があられもない姿で鎮座していた。とてもそっくりです。はい。
なぜ棚の下に普段は隠しているのか…それは「子供に見られると困る」というもっともな理由でした(笑)もし館長がいたらチン石の説明をひたすらハイテンションに続けてくれたそうだが…
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さらに館長夫人が別の棚からもうワンセット分のちんまんコレクションを取り出してきた。
あまつさえ「蒸し蛸」と書かれた発泡スチロールケースの中に赤い座布団を敷いてさも大事そうに保管してあるので思わず吹き出してしまった。
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しかもかなりリアルなポーズで保管されていてヤバイ。ちんまんを前に一目も憚らずはしゃぎ倒す下品極まりない我々取材班の前でも元気な笑顔を絶やさず見せてくれる館長夫人が印象的です。
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珍石館には文字通りこうした石も集まってくるらしく他にもコレクションがあるらしいが、ひとまずおふざけはこの程度にしておいた。
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再び、羽山館長のぶっ飛んだセンスが光る人面石コレクションの数々へ。政治家シリーズは特に秀逸で、宮沢喜一と金丸信の珍石が並ぶ姿のそばに本人の写真が添えられていたりして面白い。確かに本人の特徴をうまく表している。たまたま河原で拾った石なのに…
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これらの石の多くもそばの荒川から拾ってきたものだが、勝手に取ってきている訳ではなく、わざわざ採掘権を買った上で採取したものらしい。「人類発祥以前に石は存在していた!石は人類の大先輩!」などと鼻息荒く語っていたという羽山館長の石に対する思い入れの強さ。意思(石)が固いとはベタなオヤジギャグですね失礼しました。
「ワッハ…何を言ってるんだい」
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適当に石の形や模様だけ見てキャラクターを命名しているようだがこれが「キリスト」て…敬虔なクリスチャンがどう思うかさておき脱力してしまった。しかも十字架作ったんですね、この石の為に。
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なんだか2ちゃんのアスキーアートみたいな顔の人面石まである訳だが、これを羽山館長のセンスで名づけると…
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「今になって好きだったと言われても仕方ないわ なんで一人者の時に知らん顔をしてたのよ」
…になるwwww
本当に凄い人だな…存命中に一度でも会いたかった…
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他にも数え切れない程の珍石に人面石があるが、あまり写真を多く載せすぎるのもよろしくないのでこのへんにしておく。これ以上は是非現地で体感して頂きたい。
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1階に戻ると、受付カウンター横には「涙を流す石」とともに過去に珍石館が掲載された雑誌や漫画本のページも展示されていた。パラダイスの創造主には、対象へのひたむきな執着心に加えてささやかな自己顕示欲が大事。
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その傍らには亀の甲羅そっくりの石がさも大事そうに置かれている。
館長が居た頃には来客がまずこの亀甲石の上に跨って浦島太郎のポーズをさせられて記念撮影、という流れがあったらしい。そんな強引過ぎる館長のポジティブさを一度体験してみたかったが…
巌窟ホテルの高橋峯吉氏といい鳥居観音の平沼彌太郎氏といい、たった一人で何十年も掛けて自分の世界を作り上げてしまう芸術家な方々が非常に多い土地柄なのだろうか、埼玉という土地は。
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人面石を集める事に半生を費やした羽山正二館長の情熱の片鱗を垣間見て、我々取材班も好きな事を続けながら長生きしたいもんだとこっそり胸の内に誓いを立て、珍石館を後にした。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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