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中野区弥生町 ウンコ煮込みおじさん伝説

ちょっとした用事があって、中野新橋を訪れた。
中野新橋といえば、地下鉄丸ノ内線が中野坂上から奇妙に分岐している盲腸線こと「方南町支線」に位置する駅だ。中野区でもかなりマイナーな部類に入るエリアだ。
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中野新橋駅は神田川に架かる新橋からその名がついたが、サラリーマンの街「新橋」と混同されないように頭に「中野」が付いている。住所は中野区弥生町。新宿副都心にやたら近く、地味と思われる下町のあちらこちらから摩天楼を拝む事ができる。


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駅から南に向けて歩いていく。新宿から至近距離にあるにも関わらず相当な寂れっぷりを見せる風景を意外に感じる。一体いつの時代に出来ていつ潰れたのかよくわからない「関西風手打うどん」の店。
そんな地味な中野新橋だが、付近には相撲の旧二子山部屋(貴乃花部屋)があったり売れない芸人が住んでいたり、芸能界や角界にミーハーな人には一部有名な街でもある。
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そういえば芸能界も某三色旗集団に牛耳られているようなもんですがこの街も然り。何気なく存在している鍵屋さんの色づかいがなんともルーマニアなので注視してみると案の定公明党議員のポスターが貼られているなど、そうかそうかと感心させられる次第。赤、黄色、青の三色が多用されている店はたいがい創価系列だと考えてよろしい。
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中野新橋駅から徒歩5分ほど、渋谷区との境目あたりに位置する「川島商店街」。新宿のすぐ西側にある商店街というのは不思議な事に軒並み寂れまくっているがこの商店街も例外ではない。潰れてシャッターが降りたままの店、もしくは店が潰れてコインパーキングになっているなど、随分寂しい。
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だが川島商店街の不遇が他のところといささか事情が異なるのには訳がある。
ここは「中野のウンコ煮込みおじさん事件」の舞台となった商店街なのだ。
それは商店街の店主ならば誰もが記憶に残る臭くて苦い思い出。商店街の中ほどにあるこの路地の奥にあるアパートから漂っていた凄まじい悪臭。臭いの正体は気の狂ったオヤジが庭で残飯と一緒に自分のウンコをぐつぐつ煮込むという奇行だった。
煮込んだウンコと残飯はそのまま庭の穴に捨てて放置。その悪臭の余り近所の家の洗濯物にも臭いが付着するなど生活もままならない状況に至る。
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それが原因で商店街の店がいよいよ潰れる程の騒動にまで発展した。現にアパートの最寄りにあったこの店は営業していなかった。
ウンコ煮込みおじさんの奇行は2004年から2年半も続き、その間、自治会による署名活動などを通じて漸く都環境確保条例違反容疑にて「汚物」の回収に至ったわけだ。(→詳細
回収されたのはウンコや腐った野菜などの残飯、およそ120キロ。
2006年7月、再び悪臭の夏を恐れる季節にウンコ煮込みおじさんは逮捕されるに至る(→詳細
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件のウンコ煮込みおじさんのアパート「共和荘」はまさしく商店街の横道を入った目と鼻の先。現在は悪臭も綺麗に取り払われて何事もなかったかのように平和な住宅街となっている。
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アパートと聞いてやってきたのだが1階は個人宅のガレージにようになっている。しかし異様なのは埃を被った廃車や家財などがそのまま放置されて朽ちるがままに任せられている事だ。ウンコ屋敷は幽霊屋敷でもあった。
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どうやらガレージの横にアパートの入口があるようだが、あんな凄惨な事件があった建物には誰も住みたがらないはずだ。
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「こまるんだニャー 猫のエサ・排泄物の悪臭で困っています」
場所柄これ見よがしな感じが否めない注意書き。
排泄物の悪臭でご近所に塗炭の苦しみを与えたウンコ煮込みおじさんはいずこへ?
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だが臭いとともにこの奇妙なご近所トラブルもこの商店街の存在も忘れ去られようとしている。
そもそも日本人は潔癖主義・清潔主義でありウォシュレットを開発をしたのも日本人なのだ。世界一トイレの快適な国に住んでいるのが我々である。だからウンコはちゃんとトイレで済ませましょう。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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