芝浦運河を歩く (2) ジュリアナ東京の面影なく

東京港に面する芝浦エリア。近未来的な超高層ベイサイドタウンと江戸の港町の風情との新旧入り乱れる風景が特徴的な街だ。
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今は高層マンションかオフィスばかりになってしまった街は休日ともなると不気味な程の静けさを保っている。この街の一角に「ジュリアナ東京」など、かつて一世風靡したディスコがあったことなど到底想像もつかないだろう。


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芝浦運河北側にひと世代前の趣漂うボウリング場「東京ポートボウル」の建物がある。
昭和48年にオープンして以来35年以上営業を続けている古参のボウリング場。昭和40年代後半というのは「ボウリングブーム」真っ盛りな時代なだけあってこの時期に作られたボウリング場ってかなり多いのね。
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ボウリングそのものが昭和的なレジャーであるといった印象が強いものの平成の世になってからも全国各地で学生や社会人の飲み会などの定番で二次会にはとりあえずカラオケの次に多い「とりあえずボウリング」といった現象が見られるのは何故でしょう。
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東京ポートボウル入口横になぜか曰くありげに鳥居が建てられている。芝浦妙法稲荷神社である。
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ボウリング場の一角にひっそり存在するだけの小さな神社なのだがちゃんと夏祭りなども行われているらしい。
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なんでも、勝負事にご利益のある神様らしい。競馬場やパチンコ屋の前にあればもっともらしいのだが、ここはボウリング場の前だしなあ…
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神社らしくおみくじが引けたりもするのだがくじ運が悪いので引かずに帰った。
この建物の裏にジュリアナ東京跡地があるのだが、現在はスポーツ用品店に変わっている。「ワンレン・ボディコン」などという言葉は街の雰囲気同様死語となった。
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浜松町駅方面に歩いていくと再び東京モノレールの高架線に遭遇する。ここから浜松町駅まではJRの新幹線・在来線の線路と平行して走っている。
臨海部が埋め立てられていくにつれ港町としての機能が薄れた後、一過性のジュリアナ東京ブームがあっという間に通り過ぎ、結局今のような微妙な佇まいに落ち着いている訳だ。全然活気がなさすぎて拍子抜けしてしまう。
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芝浦一丁目交差点でやたらレトロな「角のタバコ屋」を見かける。
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店の軒先にはいまどき滅多に見かけなくなった公衆電話の看板。
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芝浦にはさすがセレブタウン港区らしく、メルセデス・ベンツ取り扱い店のヤナセの大型ショールームが堂々と建っている。貧民には縁のない世界が広がっているのだ。

東京都港区
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