渋谷名物大規模デモ (1) ウヨの人々

渋谷に集まるのはリア充の若者やシブヤ系家出少女やパフォーマーばかりではない。さまざまな思惑を持って渋谷の地で思い思いの自分達の主張を繰り広げる政治団体の人々の存在もある。
先ほど訪れた代々木公園の野外音楽堂前では、フェスティバル系イベントに限らず政治団体のデモの集会場としてもよく使われる。そこではウヨサヨ問わず多種多様な団体が集まるのだ。
デモ行進は渋谷名物のひとつである。
「誰かに私を見られたい」欲望が肥大化すると、それは政治や宗教といったより大きなレベルとしての自己主張に拡大される。そんな姿が見られるのが渋谷の街の特徴。
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2009年5月末に代々木公園周辺で行われたデモで非難の的となったのが、公園入り口のすぐ脇にある、天下の公共放送NHKだった。
NHKが放送した「NHKスペシャル・シリーズJAPANデビュー第1回」の内容があまりに日本人と台湾人を侮辱している内容だという右派市民団体の抗議が高まり、大規模デモへと発展したものだ。


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既にNHKの敷地に隣接する代々木公園内には緑色の風船と巨大な日章旗を持ったデモ隊の人々がガッチリ集結していた。
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2ちゃんねるで活動するネトウヨにはお馴染みの「日本文化チャンネル桜」の人々はじめ多くの保守系議員や市民団体を巻き込んで大規模なデモになったわけですが、その数はざっと見ても500人くらいでしょうか。
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中には「草莽崛起」と書かれたのぼりを挙げている人々もいる。チャンネル桜や維新政党新風の人が好んで掲げるスローガンである。吉田松陰をはじめとした幕末の武士が政治を変革するぞと心情を示しているわけですが字が読めなかった私は日本人失格ですかそうですか。
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ウヨサヨ問わずこうしたデモに熱心になっている人々と、それを傍から見ている一般市民との間の温度差の異常さはこの国ならではのもの。平和であればあるほど政治思想という難しいものに大衆は見向きもしなくなる。
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まあ確かにウヨ構成員でもなんでもない私のような人間から見てもNHKは昔から中国(特に中国共産党)との蜜月関係が気になって仕方ない。
デモの発端となった「JAPANデビュー」は番組自体見ていないのでどうにも判断しかねるが、朝のニュース「おはよう日本」で時折中国の話題を我が国の出来事のように淡々と伝えたり、中国経済の発展を手放しで礼賛する場面が多いのは確かに気味が悪い。
どこぞのウヨが「皆様のじゃなくて、支那様のNHKだろ」と吠えていたが、さもありなん。
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なんだか物凄く怒っているわけだが漢字を一つ間違えただけでなんでこんなにしまりのないプラカードになってしまうのだろう。
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プロ市民の怒りのデモ行進はNHK本社ビルを一周するように進められた。
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政治的偏向が気に入らないから、という理由以前にあいまいな法的根拠で半世紀以上も受信料制度がなあなあで続けられてきた天下の公共放送局だが、政治的にどうこうといった議論はさておき近年の劣化著しい民放各社よりもクオリティの高い番組をコンスタントに放つこともあるので捨てたものではないと思うが。
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放送って誰のためにあるのでしょう。
その自問自答に答えられなければ放送業界の凋落は止めることはできないだろう。
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デモ隊に付き添うように渋谷警察署の皆さんも交通規制中。お勤めご苦労様です。
どちらかというと国家権力に対して大人しく従うウヨ系デモよりサヨ系デモの方が見ていてカオスっぷりがぜんぜん違う。次のページでたっぷりお伝えしようと思う。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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