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市川市本八幡 (8) 再開発地区・八幡横丁<後編>

戦後の名残りを留める商店街「八幡横丁」の終端に出ると京成八幡駅前の踏切に出てくる。

表側から見ても「横丁」と呼んで差し支えない程道幅が細い商店街であることが窺える。残念ながら今となっては解体工事が始まってしまい、中の様子を見る事もできない。



八幡横丁の京成線側は、京成八幡駅ビルを兼ねた「市川京成百貨店」の名残りで、雑然とした商店街で唯一の大型店舗として存在していた。百貨店としての営業は2007年3月に終了していたため、現在同じ京成百貨店の店舗は茨城県の水戸にしかない。

京成百貨店の建物1階にはスーパーマーケット「リブレ京成」が最近まで営業していた事もあって、買い物客や駅利用者などで自転車が大量に駐輪されていた。

八幡横丁側から京成百貨店の建物上部のロゴマークが遠目に見る事ができた。「京成」のロゴと背後のコンクリートの煤け具合がたまらない。昭和38(1963)年に開業した京成百貨店初の店舗だったもの、そりゃ古い罠。

京成百貨店の反対側には近未来的でご立派なタワーマンションが現れて対照的な光景だ。いずれこの土地も同じようになってしまう。時代の流れとはいえ、つまんない傾向である。

わずかながら居酒屋系の個人店舗もちらほら残っていて、下町らしい風情を漂わせていたが、これらも例外なく立ち退き予定物件だ。

元京成百貨店の駅ビルに建物東側から回り込むと、見事にレトロな京成百貨店のロゴがそのまま残されている。駅の改札口はビルの2階部分にあって、改札を出ると百貨店に直通でそのままお買い物、なんてことも出来た訳だ。
今どき駅ビルなんかどこにでもあるが、出来た当時は画期的だったかも知れない。

駅ビルの下は通路になっていて反対側の踏切前に抜けることができる。京成八幡駅と都営新宿線本八幡駅との乗り換えはこの通路を通るのが一番近道なので、人通りはかなり多い。

駅ビル1階のリブレ京成も、ちょうどこの日が最終営業日だったらしく、我々が訪れた時は午後4時の閉店時間を迎えたばかりだった。潰れたてホヤホヤのスーパーを見かけるなんて、まさに奇遇。

スーパーの中を見ると、閉店作業に忙しく動き回る従業員の姿が見える。どうでもいいが無駄に丁寧語を挟みたがる百貨店らしさが笑える。「お入口」(笑)
きっと、おトイレ、お階段、おエレベーターもあったのだろう。

リブレ京成脇には既に閉店してしまった京成百貨店のシャッターが。高度経済成長期のノリがそのまま残るシャッターの絵柄とキャッチフレーズが隔世の感。
「ふくらむゆめ・い・ろ・い・ろ 京成百貨店」

2階改札に登ると、京成百貨店のシャッター前にはマンションの広告横断幕がデーンと張り巡らされていた。今の時代、百貨店よりも不動産の方が儲かるようだ。
再開発計画が終わる頃には京成電鉄本社も引っ越してきて、本格的に千葉県に根付いた企業となる。八幡の街が京成の城下町になる予定だ。

…というわけで、幻の京成電鉄社歌「グングン京成」を聴きながら締めておきましょう。全然知らないんですが。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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