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米軍厚木飛行場のお膝元「相模大塚」を歩く (5)

相鉄相模大塚駅近くから米軍厚木飛行場へと伸びる引込線の跡。それは日本の関東のど真ん中に線路でアメリカとの国境線を跨いで異国へ繋がっていた「国際列車」の残骸…もっとも貨物輸送ばかりだったが。
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その引込線の終端に辿り着いた。米軍基地との境目となるフェンスの手前までは行く事が出来る。しかし最後の100メートル程の土地に市境が走っていて住所が「綾瀬市」に変わってしまう。


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綾瀬市側となる奥行き100メートルほどの土地は、線路を挟んだ西側一帯がごく普通に一軒家の並ぶ住宅地となっている。かなり飛行場に近い場所だが騒音問題は慣れっこなんですかね。
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線路沿いの電柱には不法投棄禁止と書かれた警告文が貼り出されていた。さっき見てきた通りだが放置プレイの国有地ともあって勝手にゴミを捨てていく輩が多い。南関東防衛局、在日米海軍厚木航空施設の連名がある。日米共用って事でしょうかこれ。
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「線路内立入絶対禁止」と書かれた錆びた立て看板も見られるが、これは国のものではなく管理委託を受けている相鉄のものだ。上星川保線区長、相模大塚駅長とある。
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線路に隣接する土地が不自然に空き地となっているが、その傍らには一般住居が何軒か連なっている。空き地は砂利敷きの駐車場に使われていた。そして野良猫の楽園だった。猫多すぎなんですけど。ガラクタだけじゃなくて猫の不法投棄も多いのだろうか。
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民家の軒先にはかなり年季の入った古い馬頭観音の石碑が並ぶ。最初、墓石と間違えてしまった。ただでさえ特殊な土地の使われ方をしている場所なので、穿った見方をするとある意味怪奇スポット的な説得力がある。
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そして砂利敷の駐車場がある側には3軒連なって建つ平屋建ての貧乏臭いアパートが見られる。アメリカに最も近い貧乏暮らしが楽しめそうだ。裏庭からフェンス越しに基地が見えるんですけど。凄いなあ。
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線路の突き当たりは当然ながら米軍基地がある。その手前では地元のおばちゃん軍団が草刈りの作業をしておられました。目の前に何とも物々しい鉄条網があるというのに、本当に平和な風景ですね。
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廃線跡は米軍基地との境目に立つフェンスの手前2、3メートルの位置で唐突にブチ切れていた。その先の基地内を見ると線路跡は綺麗サッパリ無くなっていた。二度とこの線路が活躍する事はないだろう。
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しょうがないのでフェンスに沿って西側の住宅街の方へ歩いていく事にした。基地内は米兵向けのゴルフ倶楽部になっているらしくボール避けのネットが高く張り巡らされているが、すぐ向かいには普通に住宅が立ち並んでいる。
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一般ピープルはこのフェンスの向こうの世界を見られる事は滅多にない。同じ神奈川県にあるキャンプ座間や横須賀基地、根岸住宅などはフレンドシップデー開催中に基地内に入れたり出来るのだが、それは厚木基地でも同じ。9月くらいに開催されるそうです。
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住所表示の看板を見ると「綾瀬市蓼川三丁目」となっている。駅のない綾瀬市でもここは駅から歩いて来れる綾瀬市ですね。しかし米軍基地の存在で綾瀬市の本体からは大きくはみ出ている奇妙な一画である。
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まあ隣に米軍基地があるという事以外はごく普通の住宅街で、ツッコミどころもない訳だが…見るものも見れたし、そろそろ帰る事にしよう。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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