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お台場に浮かぶ幕末の戦争遺跡「品川台場」 (2)

カップルや観光客がそぞろ歩きで蠢くリア充全開ゾーンの目と鼻の先に幕末の戦争遺構がしっかりと残っている。それは「お台場」の本来の姿。外国船から江戸を守る為に徳川幕府が建造した8つの人工島の生き残り。
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お台場海浜公園から地続きとなっている「第三台場」へ上陸する事にした。レインボーブリッジの遊歩道から降りてすぐの所だが、ゆりかもめの駅がある場所からだと10分少々歩く事になる。


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お台場海浜公園と第三台場を結ぶ道にはびっしりと雑木林が生い茂り薄暗い。さすがにお台場デート中のカップルどももここまで来る奴らは殆ど居ない模様。その代わり近所のマンションの住民と思われるプチセレブかました方々が犬連れでお散歩あそばされている姿を時折拝む事ができよう。
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薄暗い道を進むと途端に視界が開ける。第三台場への入口だ。徳川幕府の命で当時の技術を駆使して作られた、一部の角が欠けた正方形の石垣に囲まれた島が姿を現す。150年以上経った現在でもしっかりと残っているのだから凄い。
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傍らを見るとレインボーブリッジの向こうには都心の摩天楼が広がっていた。夜景が素晴らしいのは言うまでもないが、人通りのないこの付近の道を夜間に歩く気にはなれないだろう。
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地続きとなった第三台場へはこの階段から上陸可能。すぐ向こうにはお台場のホテル群やフジテレビの建物なんぞが見えて、いかにも感抜群。
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第三台場は現在「台場公園」として一般に開放されている。公園とは言っても史跡なのでバーベキューとかしちゃダメですよ、と書かれた看板が入口付近にある。近隣には売店や自販機はなく公衆トイレのみ。決して生温いリア充仕様ではない。
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第三台場に入るとまず土塁がある。目の前に階段があるのでそれを登らなければならない。目に見える部分は芝の刈り込みなどきちん整備されているので綺麗そのものである。
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土塁を登った所に台場公園の案内看板があるのでおさらいしよう。ちなみに近くには第二台場というのもあったが、戦後に海上交通の妨げになるとして3年がかりで撤去工事をしており存在しない。
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第三台場に上陸。島の形に沿って四角く土塁が築かれていて周回する事が出来る。
土塁の上は植樹されているだけで他にめぼしいものは特にない。
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ただ内側は低く窪んでいて、この中に陣屋跡だの弾薬庫だの軍事施設が外から見えないように隠されていたのだ。さすが軍事目的で作られただけの事はある。
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徳川幕府の命で、西洋技術に長けた伊豆韮山の代官江川太郎左衛門の設計で建造された海上要塞。そんなゆかりがあるからかして、近くのお台場海浜公園には静岡県韮山町(現・伊豆の国市)から寄贈された河津桜などが植えられている。
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今度は土塁の内側に降りて行く事にする。隅の方は雑木林がそのまま伸び放題になっていてなかなかワイルドな事になっていたりする。
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下に降りると目の前が切通しになっていた。石垣の向こうには都心のビル群とレインボーブリッジが見える。昔はここから島の上陸していたようだが、フェンスで封鎖されているのでこの先の様子を見に行く事は出来ない。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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