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白百合女子大の隣にクロユリ団地…調布市「緑ヶ丘団地都営仙川アパート」を歩く

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調布市の京王線仙川駅から北側、徒歩10分足らずの場所に「緑ヶ丘団地都営仙川アパート」、通称「仙川団地」という都営住宅ばかりがひしめく一画がある。調布市緑ヶ丘二丁目に所在し、調布市内では多摩川住宅や国領のくすのきアパート、神代団地などと並ぶ大型団地の一つだ。

今回はその仙川団地まで足を運んだわけだが、駅名にもある「仙川」という川はこの団地の真ん前を流れている川だったんですね。時節柄、川沿いに菜の花畑が満開になっていてまさしく団地巡りには絶好の季節である。この仙川、読みは「せんかわ」となって地名の「せんがわ」と同一ではない。

仙川は多摩川系野川支流の一級河川で、水源地は小金井市にまで遡るが、三鷹の東八道路付近から上流側はまるで用水路のような状態で、下流側は世田谷区砧で野川と合流して最終的には二子玉川付近で多摩川と合わさる。豊島区の千川とよく間違えられるのが地元民のネタだが、その地名の由来である千川上水も調布の仙川と縁がある名前で、江戸時代にあった仙川村の百姓が開削したことに由来している。

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白百合女子大学というお嬢様大学がある

そんな仙川に面する都営住宅の真向かいには「白百合女子大学」という創立1881年の老舗女子大キャンパスが広がっている。仙川駅南側の桐朋学園と並ぶ街の二大キャンパスの一つだが、フェリス、聖心、白百合が世間の言う「首都圏の三大お嬢様学校」に数えられるらしい。オホホザーマスな人材を育成しているようです。

白百合女子大の隣に「クロユリ団地」

そんな白百合女子大学の正門前から広がる「緑ヶ丘団地都営仙川アパート」。建設年代は東京五輪のあった昭和36~39(1961~1964)年というので相当古い団地の一つだ。35棟1126戸と結構な規模となっているが見た目にも老朽化が著しい。見ての通りの4階建ての中層棟が中心である。

見た目もオンボロ具合が凄いが住民の高齢化も案の定激しいようで、おまけにベランダに公明党ポスターを貼り付けているお宅がちょいちょい見かけられる、典型的な都営住宅的光景が見られる。すぐ隣は世間では割と上品な住宅街扱いされがちな世田谷区なんですけどね…

ベランダ側は当初の建物の古さから見ても明らかに後付け的に整備されたと思しき増築部分が見られる。半分くらい、洗濯物もカーテンも吊るされていない部屋がある。空き家の多さも老朽化団地ならではの光景だ。

建物を寄り気味に観察すると壁の黒ずみ具合が荒廃感すら生み出している。そんな老朽化団地なので、一部は建て替え工事が始まっているわけだが、この団地を題材にした「おどろおどろしい雰囲気」を演出する、とあるホラー映画のロケに使われていることで一部の間では超有名になっている。

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2013年5月に公開された「クロユリ団地」というホラー映画。これで仙川団地がロケ地になっているらしい。なんと主演はおクスリ騒動で突然芸能界を引退したあの成宮寛貴、そして行徳が生んだ元AKBのセンターアイドル女優・前田敦子という豪華キャストによる共演。監督は「リング」「仄暗い水の底から」など数々のホラー映画を世に出した中田秀夫。しかしAmazonのレビューで酷評されてるんですが…

団地の西寄りにある児童公園。ここにある古めかしい遊具の数々も団地が整備された高度経済成長期のものが概ねそのまま使われているようだ。ここも「クロユリ団地」聖地巡礼組は必須訪問スポットらしいですが、結構近所の幼稚園の子供とかが保母さん達に引率されて遊びに来ているので、別におどろおどろしさは無いですよね。

さらに団地の中心部まで行くと高い給水塔がそびえているのが拝める。この給水塔は近くを走る国道20号甲州街道沿いからもよく見える。恐らく団地の建て替えが終わった時点で見納めになるはずだろう。

給水塔のすぐ北側にある25号棟の一階部分がちょっとした商店街になっている。ミニコープという生協の小型スーパーや果物屋、美容室などがあり団地住民の利便性を確保しているが、近年は団地のすぐ南側にいなげや、100均ショップ、しまむら、コメダ珈琲店などが入居するモールが開業している。

1~35号棟まである仙川団地の中層棟で2、6号棟のみは例外的に5階建てのボックス型になっており中央の階段は建物に対して横向きに付いている。

そのうち2号棟の集合ポスト。どう見ても10世帯分しかないのにポストが16世帯分もあり、なぜかそのうちの半分がガムテープで塞がれている。空き部屋率の高さをそのまま物語っているには違いないが…

またしても「限界集落」的な静けさしか漂っていない団地内共用部。恐らくここも高齢者しか住んでいないものと見られる。

一階部分に置かれた団地自治会の掲示板にはとある住民が老衰により死去したことを伝える張り紙があった。「団地と孤独死」は切っても切れない関係であり、もはや日常茶飯事となっている。

「無断で映画やテレビ番組などの撮影はお断り」の意味深な警告看板

しかし、この団地内をうろつくと各所に意味深な警告看板が置かれているのが見られた。「都営住宅敷地内において無断で映画やテレビ番組などの撮影を行うことはお断りしています」と書かれた看板だ。なんぞこれ…

我々も古今東西様々な団地を見物してきた身だが、この手の警告看板がわざわざ掲げられている団地は初めて見た。まさかそんなことは無いと思うのだが、もしかして無断で映画やテレビ番組などの撮影というのは「クロユリ団地」のことを指しているんですか?と疑りたくなる。「映画の街・調布」じゃなかったのかよ。

国領町都営住宅殺人事件で実の祖父に手を掛けた孫が住んでいた調布市緑ヶ丘

給水塔から北側の一部は既に建て替え後の綺麗な住居棟がそびえ立っている。あと数年で団地も世代交代を完了する見込みか。兎角高齢者しか居ない団地だが、そう言えば国領町の都営住宅で「金の無心を断られて」89歳の爺さんを殺害した実の孫である23歳男の住所がこの団地のある調布市緑ヶ丘だった。

しょっちゅう祖父母の金をたかってパチンコに注ぎ込んでいたダメ男なんざ、アパートでひとり暮らしするような自立心など到底持ち合わせておらず、偏見を承知で敢えて言うが、親の脛かじりなんぞしながら団地住まいをしていたのかと勘繰ってしまいたくなる。

本来、貧困ゆえに住居の確保が困難な人間が入居するのが都営住宅という場所で、そこでの生活に慣れすぎてしまい、そこで生まれ育った者はその当たり前の事実を忘れてしまいがちになる。家賃の激安な都営住宅での暮らしが当たり前になって自立心が育たなくなるのではないか。

まあ、この男が緑ヶ丘在住というだけで、ずっと団地暮らしだったという情報はどこにもないんですがね。

https://www.youtube.com/watch?v=t6RgxlWkVA8

しかし金のために実の祖父を殺すもんか普通?下手なホラー映画よりも堕落した生身の人間の方がよっぽど怖いわ。

報道では職業が「建設作業員」ということになっていたが、一部報道では歌舞伎町の元ホストで源氏名が「大虎小虎」だという情報もある。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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