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東京DEEP的「江ノ島」の歩き方 (6) 奥津宮・龍宮大神

江ノ島展望灯台を後にして江島神社奥津宮に続く参道を入った所から少しずつ場末の空気が漂い始めてくる。断崖絶壁の上にやる気のなさそうな土産物屋が立ち並ぶ光景は、ベタなデートスポットとして知られる超有名観光地江ノ島の裏の顔だ。
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参道沿いに歩くと、今度は「海上亭」という古びた民宿の建物が姿を現す。江ノ島にデートにやってくるお洒落好きなカップルはまず寄り付きそうもない、垢抜けない風情に思わず息を呑む。江ノ島が本格的に面白いのはここからだ。


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民宿海上亭を過ぎると参道の階段は「山二つ」の尾根に沿って急激に下っていく事になる。思いの外アップダウンの激しいルートだが、道だけはきちんと整備されていて歩きやすい。
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江ノ島を南北に分断しラクダのコブ状になった「山二つ」は海食洞窟の崩落で出来たという、何だか物騒な場所である。ちなみに海面から江ノ島頂上までは高さ60メートルもある。この歩道の上もかなり高い位置にある。
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「山二つ」付近の歩道からは火曜サスペンス劇場のラストの自白シーンに出てきそうな、切り立った崖が歩道の真ん前に現れる。高所恐怖症の人間にはたまらない。
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さらに崖っぷちにそびえる家屋の存在が際立つ。断崖絶壁の傍らをフツーに家族連れやご老人、さらにはハイヒール履きのギャルまで通り過ぎて行く。シュールだ。
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「山二つ」を越えると凄まじく老舗ですとアピールしている「中村屋羊羹店」の店舗が両側に現れる。山道で少し疲れ気味の身体にちょうど良いタイミングで現れる「和スイーツ(笑)」羊羹を食って体力を養うのも良し。
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しかしここまで来ると江島神社奥津宮はすぐそばである。傍らに立つ古い庚申塔を脇目に見ながら境内へ。これもただの庚申塔ではなく「群猿奉賽像庚申塔」という36匹の猿が四角柱に描かれた江戸時代中期の珍しいもの(藤沢市重要文化財)。
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その先には江島神社奥津宮の鳥居が現れる。この鳥居も源頼朝が寄進したという物凄い代物だったりする。江島神社も頼朝によって弁財天を勧請し創建された神社という説もある。
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拝殿天井には有名な「八方睨みの亀」の絵が描かれているが、有名過ぎるので華麗にスルー。でも、ちゃんとお参りはしておきました。
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八方睨みの亀だけではなく、傍らの銀杏の根元にも亀甲型の「亀石」も安置されている。
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さらに奥津宮境内の傍らにはいかつい龍の姿が印象的な龍宮大神。洞穴のような格好になっていて面白い。江島神社と言えば弁財天だが元々は龍神信仰の地だったという。「龍宮」と書いて「わだつみのみや」と読むのも、ちょっと意外。
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ドラゴンボールを7つ集めなくともここに来れば龍神に願い事を伝えられる訳だ。
江ノ島という土地柄を考えると、片瀬江ノ島駅が竜宮城の形だったり亀や龍が出てくるのは浦島太郎伝説を思い起こさせる。
浦島太郎伝説の土地は江ノ島のみならず各地にあるが、同じ神奈川には横浜子安の浦島町に伝説の名残りがある。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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