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江東区枝川一丁目 コリアタウンと都営住宅(2009年)

凄まじい勢いで再開発の進み、首都圏の住みたい街ランキング(笑)上位にも加わる「豊洲」なのだが、有楽町線の豊洲駅から少し北東に歩くと見える豊洲運河を渡ると、そこは枝川一丁目というエリア。

ここは戦前の1940年に当時の東京市が幻のオリンピックを誘致するため、会場確保の名目で江東区内に住んでいた在日朝鮮人約千人をこの地に集団移住させた場所である、と言われている。

豊洲駅から枝川一丁目に入ると、大きな都営住宅の建物が現れる。

枝川一丁目交差点をはじめ周辺道路はコンテナ車など大型車の通行も多く決して良い住環境とは言えない。

たまたま訪れた日には、団地の入口の公園に盆踊りの櫓が組まれていた。

再開発著しい豊洲とは一転して、運河の向こうの枝川一丁目は静けさを残す古い住宅街だ。

都営住宅の多さを見るとやはりこの地域が港湾労働者と工場労働者が住むダウンタウンであるということがよくわかる。

白山湯という銭湯が一軒だけ、営業を続けているようだ。

小さな島のようになっている枝川一丁目地区の西側は都営アパート群と倉庫街、東側は低層住宅地と工場群が目立つ。団地は高齢化が進んでおり、介護施設が併設されている箇所もある。

商店街というような洒落たものは枝川一丁目には存在せず、肉屋だけが辛うじて営業を続けている小さな市場など数店舗が残っているのみ。

割と最近にできたと思われる焼肉屋が一軒。寂れた地区ではあるがやはり数世代に渡る歴史を持つコリアタウンだけあって焼肉屋の数だけは結構多いのだ。しかしよく見ると店の前に変な張り紙がしているぞ。

そういえばさっきからプーンと臭い匂いが店の前を漂っていて気になっていたのだが、実のところは隣のアパートの大家が飼育するペットの悪臭だと、店主が主張している張り紙だった。

「この悪臭の発生源は、当店ではありません」と必死の書き込み。まあ、八百屋とかならまだしも扱っているものが肉なので誤解を受けるのも無理はない。

で、隣の「赤い階段のアパート」はこれまた物凄く新しいわけだが、最近豊洲地区の発展の煽りを受けて隣接する枝川一丁目も新しくマンションやアパートが増えだしている。しかし隣人トラブルの火種になっていたりして宜しくありませんな。

地区東側の枝川橋からこの地区に渡ってくると、交差点の角に韓国物産専門の「コリア物産」の店舗があり、コリアタウンであることが分かる。この店の隣が「東京朝鮮第二初級学校」の建物になる。

交差点の角から、街路樹に半分隠れるようにして建っている古い二階建ての校舎がとても印象的だ。枝川地区の成り立ちを考慮して東京都が長年土地を無償貸与していたという。

ここは反日でおなじみ井筒監督の「パッチギ! LOVE&PEACE」の続編の舞台になった場所だ。

おまけに向かいには共産党の事務所まであるのだが、キムチといい焼肉屋の隣のアパートの階段といい、どうやら赤いものがお好きなようだ。

コリア物産から奥の路地に入ると、寂れた住宅街が軒を連ねているのを見ることができる。

このように、在日コリアン向けのキリスト教会もある。商店街もなく、非常に地味なコリアタウンではあるが、こうして街を歩くと確かに雰囲気は伝わる。

今も僅かに戦後の趣きを残すこの地区の路地裏にはしっかりと韓国食品の店がある。関西で言うウトロや伊丹中村のような不法占拠地区とは成り立ちが違うのもあり、街路も比較的綺麗に整備されており、猥雑さを感じる事はない。

細かく運河で区切られた街並みは、どことなく大阪ベイエリアの貧民窟と存在がかぶる。工場地帯と住宅地が混在していたりというところも似ているのだが。隣の枝川二丁目・三丁目も同じような街だ。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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