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池袋駅メトロポリタン口と地名ゆかりの池

JR池袋駅の中でも南側に大きく外れた「メトロポリタン口」というのがある。厳密には西口の南側に位置し、ホテルメトロポリタンに近い入口なのでその名前が付いている。

数あるJR駅の出入口の中でもメトロポリタン口は人通りが少なく、東武百貨店プラザ館前のがらーんとしたペデストリアンデッキの上に出るだけである。立教大学や目白寄りの住宅地に近く、街中掃き溜めのような状態の池袋の中では比較的まともなエリアであるとも言える。



駅前のペデストリアンデッキから巨大な池袋駅のホームとその向こうの西武百貨店などが見える。池袋七不思議の一つとも言われるらしい「東に西武で西が東武」が一目瞭然で視認出来る場所でもある。

駅前からホテルメトロポリタン方向へ歩いて行くと、そのホテルの真向かいに小さな広場がある。「元池袋史跡公園」という名前の公園である。とても公園には見えないが、コンビニ一軒の店舗と同じくらいの広さのスペースに何やらオブジェが置かれている。

それは木の上で羽を休めているふくろうの群れをイメージしたオブジェだった。ことさら池袋では「ふくろう」を模したオブジェや石像が多数設置されているが、この場所も例に漏れず。

史跡公園と書かれている割には歴史もへったくれも感じさせない近代的な作りをしている公園だが、やはり比較的歴史は浅く1998年に整備されたものである。

さらに宿り木を模したポールの根元部分にもふくろうの絵柄が掘られた陶板が埋め込まれている。地味に東西南北を示していた。

そしてこの猫の額ほどのスペースの一角に「池袋地名ゆかりの池」と記された石碑が偉そげにデデーンと構えている。実はこの場所が池袋の地名に大きく関係しているというのだ。

地名の由来を記した看板が石碑の横にある。現在暗渠化されて見られなくなった弦巻川の源流となった丸池がこの公園の隣のビルがあった辺りに存在していた。この池にふくろうが住んでいたので「池にふくろう」で池袋という説、あと丸池の別名として「袋池」と呼ばれていたという説もあるらしい。

公園内には丸池の名残りを留めるかのごとく人工噴水が置かれているが、水が止まったままになっていた。おそらく震災後の節水モードか何かだろうか。しかしまあ、ここが地名の由来ですよと理由付ける為に作られただけの公園って、寒々しいしオチもなさ過ぎて微妙である。
ちなみに元々江戸時代から存在した池袋村は現在の池袋本町あたりで、そこに流れていた小川・谷端川の合流地点を指した現在の板橋駅西側あたりが正真正銘の「池袋」の由来であるという話(→詳細)もある。さてさてどっちが正しいんでしょうね。

しかし丸池の存在やそもそも池袋という地名自体もこの付近が水はけの悪い低湿地で池が沢山あったという所に端を発している訳で、元々あんまり宜しく無い土地だという事を示しているのでしょうな。

さらに元池袋史跡公園から東京芸術劇場裏側に回ると高層マンションが立ち並んでいるが、こんな場所にあの婚活殺人事件の犯人が住んでいたマンションがあったりするのだ。池袋って、ホントに色んな意味で人間の業の深さを呼び集める街ですね。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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