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目白駅前コマースビルの怪 (3)

再開発のゴタゴタで入居テナント空っぽのまま放置プレイをかまされている目白駅前「コマースビル」の中を探検してみたよ、の続き。

一応エスカレーターが3階まで稼働しているので行ってみると、3階には数少なく残された店舗の一つである切手ショップが存在するのだ。この寂しい店舗案内看板がまたしても哀愁を誘う。「ルッキングロード」というどこか芋臭さが垣間見えるネーミング。あんまり見るもんもなさそうなんですが、確か3階は「彩りの街」じゃなかったっけ。



5階のバレエ教室を除いて店舗として唯一残るのはこの切手ショップ一軒のみとなる。こんな場所でも客が何人かいるのが意外だった。目白と言えば「切手の博物館」(王子にあるお札と切手の博物館とは別)がある土地柄で、こんな店まであるのだから一応は切手マニアの街と言えよう。超マイナーだけど。

他のテナントが全て撤退したのをいいことにこの切手ショップ一軒が共用部分を自由気ままに使い放題状態になっていた。山手線の駅前一等地なのに、この贅沢なスペースの使い方は凄い。遅かれ早かれ取り壊される運命にあるので店の立場的には綱渡り状態だが…

使用済みの切手や葉書などが大量にダンボールに積まれている。マニアが買い漁っていくのだろうが大昔のものにしても他人の住所氏名が書かれたものが売り買いされてるとはね。

昭和を感じさせる店舗看板はそのままに、かつてのコマースビルの栄華を留めているかのようだ。

当然ながら他のテナントは全て撤退してしまっているが、移転のお知らせを告げる町医者の張り紙も経年劣化を見せて若干黄色っぽくなっている。一体何年前に移転したのだろうか。「トイレは4階」と手書きで書かれた張り紙は立てたダンボールの底に貼りつけている。どこぞのしょぼい大学の文化祭じゃないんだから。

しかしトイレのある4階へ向かうエスカレーターは物の見事に閉鎖されているので、エレベーターか階段で登っていくしかない。

フロアの反対側にある階段を使って4階から上へ向かう。階段の手すりや殺風景な壁なども古臭さを感じさせる。

4階に上がるとそこにはトイレ以外は何もなかった。扉で閉ざされた向こうは管理事務所の一部となっている模様。ついでに5階部分はフロア全体がバレエ教室に使われていて、ここだけは生徒の姿があり、本来のテナントビルらしく機能している。

5階から先にも階段が続いていて、その上はかつての屋上駐車場に繋がっていた。電灯も消されていて昼間でも日光が届かない薄暗い空間である。

屋上駐車場に出られるかどうかダメ元で向かったが、やっぱりダメでした。いつ取り壊されるか分からない目白駅前のコマースビル、もし目白に用事があった時には訪れて、廃れ行く昭和の風情を楽しむのも一興である。

※注:目白コマースビルは2012年10月で建物が閉鎖され解体されてしまったそうです。残念ですね。(→詳細

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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