現在はやたらめったらスナックやバーや飲食街諸々が密集しまくっている印象の武蔵小山駅前のドサクサ路地裏横丁。しかしその街並みをよーく観察すると意味深な建物がわずかに残っているのが見られる。
この2階建ての飲食店ビル、見た目に「昔何かがあった」と想像させられる外観をしている。2階部分に窓が全く見当たらないのも怪しいのだが、元は何の建物だったのだろう。
やはり同様に1階部分がスナックだらけになっている訳だが、一見さんが入りづらい感じの店ばかりだ。
2階部分に全然窓がついてない奇妙な飲食店ビルだが1階には「窓」という名前のスナックがありました(笑)ホント昔何だったんだろう。気になってしょうがない。
どうしても赤線跡を疑わずにはいられない趣きの建物。昔の武蔵小山の事情に詳しい方からのタレコミ待ってます。
飲食店ビルに向い合って、思いっきり開けた空き地がそのまんま自転車駐輪場となっていた。きちんと駐輪場に停めるものもいれば、傍らに置きっぱなしにするものもいる。武蔵小山の自転車率の高さはこの路地の無法駐輪っぷりを見ても窺い知れる。
こんな戦後のドサクサゾーンにいかにもな佇まいのパチンコ屋…の廃墟が一軒あった。パチンコ業界もこう見えて生き残り競争が厳しいらしく廃墟化している店を案外多く見かける訳だが、この店もパルム商店街の新興勢にやられたクチか?3階建ての2階から上は従業員寮かアパートか。
空き地にポッカリ開いた駐輪場越しに路地裏酒場が向き合っている。どれもかなり古びた建物ばかりだ。
路地裏横丁も一部は歯抜けの空き地と化している。以前はここにも飲食店ビルがあったような感じだが、土台を残してすっかり取り壊されたまま放置されていた。
空き地の向こう側にあるバラック酒場の建物が裏側から見られたりする。
建て増しし放題なのが丸分かりでかなり香ばしい景色が見られて俄然鼻息が荒くなりますね。
「建築計画のお知らせ」の立て看板だけがあり、近いうちに建て替えられるかも知れない。
路地を抜けて目黒線の駅前の道に出てくると表側も同様に飲食店だらけの街並みがある。やはり一貫して下町テイストが漂う。
一方で反対側に抜けるとさらに道幅の細い路地が姿を現す。相変わらず密集率の高さは凄まじい。
スナックだらけの路地裏風景はこちら側も徹底していた。またしてもフィリピン国旗を発見。やっぱり外人ママが多いのかな。
人がすれ違うだけでも遠慮気味になりそうな場所だが武蔵小山の住民は当然のように自転車で颯爽と路地裏迷宮を走り抜けていく。横丁のど真ん中に自転車駐輪場があるので、行き交う人の姿は多い。
そんなこんなで濃厚な下町酒場の宇宙が広がる武蔵小山駅前の路地裏横丁、見ごたえたっぷりでございます。たまにはマイナーな東急目黒線を使って盛り場を開拓して呑み歩くのも悪くはない。
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