西武池袋線で快速や準急電車に乗ると池袋の次に止まる「練馬駅」は練馬区役所もある区の顔な訳であるが駅の周りは殊の外繁華街として発展しまくっている。とりわけ目立つのが南口にある「中央通り」の周辺だ。
練馬駅南口の千川通りを越えた先の所に中央通りの入口がある。北口とは大違いでこっちは人通りも多く賑やかな印象。練馬って都会だったんですね。そして中央通りの入口のアーチ看板には「おいしい街」などと書かれている。どれだけ美味しいのかとりあえず入ってみますかね。
中央通りは練馬駅から家路を急ぐ通勤客の姿で人通りは多く飲食店や居酒屋がひたすら多い。千川通りに近い側は比較的健全な感じなのだがそれが奥に行けば行く程胡散臭い店が増える特徴がある。
こちら側も例に漏れずオッサンの溜まり場もとい味わい深そうな居酒屋のネオンがギラギラ光っておる訳でございます。西武線沿線異状なし。
しかしそんな居酒屋に紛れて胡散臭さ全開のソッチ系なお店がずらりと並んでいるのが練馬クオリティ。この付近の客引きはかなり悪質で人の歩いている所にいきなり立ち塞がってくる奴とかが居ておしなべて不快である。呑みでも夜遊びでも客引きがいる店には入らないのは原則ですよねー。
ドハデなネオン看板が居酒屋の赤提灯に負けず劣らず輝く練馬の夜でございます。こういう店は池袋に腐る程あるはずだがそれでも溢れ出す需要を池袋線沿線の練馬で応えているのでしょうか。
中央通りから一本東側の路地もなかなかの居酒屋密集地帯。赤提灯率の高さが安心感を誘う。どうにも小洒落てすました店が多い東京の西側には乏しい色の赤提灯の光だが練馬にはまだまだ沢山残っている。しかしなんでこんなに防犯カメラだらけなんでしょう。治安悪いんですか練馬って。
路地裏の雰囲気によく似合うなんちゃってレトロ系居酒屋もあり。東京じゃ最近こういうのやたら増えてます。
しかしまあこの怪しげな店の多い事多い事。こういうのも池袋発の文化か何かかも知れんが熟女にフィリピーナにチャイニーズに何でもアルヨというのが練馬の盛り場事情。やっぱり安定の西武線クオリティです。
池袋あたりでもよく見かけるエステ店の看板。もう本当こんなんばっかり。
中央通りから練馬区役所方面に進むとボロい飲食店長屋が連なる一画がある。基本的に居酒屋とキャバがメインなのだが中国小姐が店の前に道端に突っ立ってる怪しいスナックがちらほらございます。
傍らに建つオンボロ長屋。モルタル壁のくすみ方が芸術的ですらある。古い小料理屋やスナックが棟続きに並んでいる。
どこからともなく猫がしゃしゃり出てきました。こういう怪しげな路地裏には野良猫がよく似合います。
毎年11月には中央通りの一本東側にある大鳥神社が酉の市を開くので目の前の千川通り沿いに大量の提灯が並び眩しいくらいの光景が見られる。
酉の市開催中の「おとり様商店会」入口。この時ばかりは胡散臭い夜のネオン街よりも街全体が晴れだって見えるのだ。練馬の秋の風物詩である。