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三浦半島の先端を往く (7) 三崎下町商店街<中編>

古い街並みの商店街風景がそのまま残る三崎港の「三崎下町商店街」。

商店街としては寂れっぱなしでどうしようもないような雰囲気だが、街の各所を歩き回るとそこかしこに日本的な漁師町の原風景が広がっている、タイムスリップゾーンである。



一歩路地裏に足を踏み入れると、三崎港の狭い平地に競い合うように民家がひしめき合った独特の光景が見られる。すぐ背後には高台が迫っていて、三浦半島ならではの地形を実感出来る。

この付近の家はトタン葺きか板葺きの壁がデフォルトである。ちょっと奥へ入り込むとこのように迷路状態になっている。ある意味わくわくしてしまう路地裏風景。

商店街は城ヶ島大橋入口方向に向かう日の出交差点前まで「すずらん通り」「日の出通り」と名前を変えて続いている。相変わらず綺麗に舗装された商店街が続くが空き店舗が多く寂れた感じは続く。

東京でも所謂「模造レトロ」とも言えるべきレトロ風に改装した店が流行っていて、わざとホーロー看板を置いたり錆の特殊効果を入れたトタン板を貼りつけたりと、そういう店を見るなりげんなりしてしまうのだが、三崎港まで来るとガチである。
商店街には地味に駄菓子屋も残っていたりして、観光地らしくない素朴なレトロ感がたまらない。

店を閉めてしまい普通の民家に変わってしまったかのような家々もよく見るとその痕跡が面白い。

かつてはスナックの店舗でも入っていたのだろうか。オンボロに朽ちたベニヤ板で入口を塞いでいる扉の向こうには何が隠れているのだろう。

この日の出通り辺りまで歩いてくると、そう言えばどこかで見た事のあるような風景がそこかしこで見られる。一昔前の所帯染みた中華料理屋「ポパイ食堂」は、映画「亀は意外と速く泳ぐ」のロケで使われたもの。

その近くの商店街脇にも本瑞寺墓地へ至る長い階段が控えている。

そしてその階段の傍らには、隅っこに勝手口が付いた変な土蔵がある。これらも先述した「亀は…」の映画を見た事があれば思い当たる風景だろう。

本瑞寺墓地に至る、いわゆる「百段階段」は小桜姫坂という名前が付いている。急な直線階段で下から眺めてもかなり迫力がある。百段階段というが、実際には確か70数段くらいしかなかった記憶がある。

階段を登り切ると目の前には城ヶ島大橋と三崎港の家々が見渡せる開放的な風景が広がっていた。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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