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底辺外国人労働者に支えられる漁港・銚子市の現状 (1)

東京DEEP案内取材班は遠路はるばる千葉県の東の最果て、銚子市にやってきた。利根川最下流、太平洋に突き出す形で伸びる漁港と醤油の街、東京から見れば地の果てのような場所で、千葉市からでも特急電車で1時間半も掛かる僻地だが、千葉県内では千葉市の次に市制施行された古い都市だ。
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鉄ヲタのみならず「ぬれ煎餅」の銚子電鉄が街の有名な観光資源となっている鄙びた漁港であるわけだが、今回は電車に目もくれずに田中町という所にやってきた。田中町が怪しい色街だと聞いてきたからだ。


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銚子田中町は古くからの赤線地帯。荒くれ者の漁師を相手にした怪しげな飲食街が軒を連ねていて、それは現在も名残を留めている。
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で、銚子漁港の脇に連なる田中町付近の商店街にやってきた訳だが、アーケードも床もボロボロで見事にシャッター街になってしまっている。
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ちなみに銚子駅側の滑川に架かる港橋から飯沼観音に続く銚子銀座商店街が街の中心繁華街となっているが、田中町の商店街は飯沼観音脇からさらに続いた部分にあたる。
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千葉交通の田中町バス停が立つアーケード通り。バス停の前に置かれたベンチには銚子が誇る「ヒゲタ醤油」の名が刻まれている。千葉で醤油と言えば野田のキッコーマンを思い浮かべるが、銚子も醤油の都。ヤマサ醤油とヒゲタ醤油が銚子の醤油産業の要である。
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商店街をはじめ中心市街地の空洞化は激しく、買い物拠点は郊外のイオンモールにシフト、さらには銚子市立総合病院の閉鎖といった市民の生活インフラ崩壊を迎え深刻な問題を抱える千葉県第二の都市の現状。
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アーケード街を歩くと、一部屋根のトタン板が劣化崩落していたりとかなり酷い事になっている。当然目の前の商店もまるで廃墟のような状態と化していて、かつての街の賑わいが想像することすら出来ない。
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崩落した屋根の骨組みから商店の2階部分が見える。窓際に植木が見えるので、まだ生活している住民がいるのかも知れない。
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一方で商店側の出入口は完全に崩壊していて、壊れた扉に材木が斜に打ち込まれている。
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商店街自体がもはや廃墟となってしまったかのような佇まいを見せている。古いながらも両側の建物は3階建ての立派なビルが多く、かつては街の中心繁華街だった事を物語るかのようだ。
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それでもごく一部にはわずかに利用者がいるようなレンタルビデオ屋や惣菜の店、コンビニがちらほら並んでいる。だが変だと感じるのが、たまに人を見かけると思うと東南アジア系の外国人女性だったりする事だ。
銚子田中町のスナック街には沢山の外国人女性が「デカセギ」に訪れていると言われる。そして3K労働である漁師仕事に就く男どももまた外国人(→詳細)。中国やインドネシアをはじめ東南アジアを中心に研修制度を利用して日本で就労している。現在の銚子の漁業は外国人に支えられているのである。
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商店街の脇から田中町の飲食街があるが昼間はいたって静かである。水商売に励む外国人女性達もその多くは昼間の仕事を持っており、水産加工場などで「研修生・実習生」と称して出稼ぎ労働のダブルワークに励んでいるとか。
参考ページ
銚子漁港支える戦力に官民交えた教育…千葉にみる「外国人労働者」を取り巻く現状

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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